...その間(あいだ)にどこまでも意地の悪い霧はいつかほのぼのと晴れかかりました...
芥川龍之介 「河童」
...あの意地の悪い訊問振りは...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...意地の悪い先生ではある...
海野十三 「地中魔」
...尻の下では意地の悪い椅子が咽喉を鳴らしてくつくつ笑つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...」なんだか意地の悪い言い方だ...
太宰治 「正義と微笑」
...ひどく意地の悪い...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...意地の悪い毒虫め...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あの犬に対して意地の悪いことをした...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに理由もなく新来者を苛(いじ)めようとする意地の悪い沢山の眼...
中島敦 「虎狩」
...希臘(ギリシヤ)悲劇に出て来る意地の悪い神々のことを考えさせた...
中島敦 「狼疾記」
...『名婦伝』で挑発された・この男への・意地の悪い好奇心のせいだったかも知れない...
中島敦 「狼疾記」
...後(うしろ)から来て意地の悪い邪魔をされる...
夏目漱石 「門」
...みんな知つてるわ」娘は意地の悪い笑ひかたをして起きあがつた...
林芙美子 「浮雲」
...時には意地の悪い...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...「辰さんは時々意地の悪いことを言うんじゃな」勝代は階下へ行って母にねだってもらってきた蜜柑の一つを兄の前に置いたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...私は其所(そこ)でも意地の悪い叔母の亭主に冷遇され...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...そして頑固な・意地の悪い・圧制的な・論調に転ずる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...意地の悪い眼つきでマルソオのほうを視(み)ていた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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