...只の一度も意地の悪い言葉を耳にしたことがない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...』裁判長はその持ち続けて来た優しい態度と声をちつとも変へずにこんな意地の悪い反問をするのでした...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...あんなに弱つたことは生れてからはじめてですよ」練吉の口振りが意地の悪いものだつたにかゝはらず...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...柳沢がそんな意地の悪いことをするとは知らないから...
近松秋江 「うつり香」
...意地の悪い物の言い方をするなんて……兄さんはどうしても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さっきわたしが意地の悪い役人だったといったのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...金なんか握らせたのは……意地の悪い皮肉なのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...意地の悪い鴉(からす)が飛んで行く羽風であったかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...いささかも意地の悪い表情はなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...「意地の悪い質問をした」と後悔する...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...意地の悪いニヒリズムが冷笑を浮べている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...さぞさぞ意地の悪い鬼姑が出来あがることだらう――彼はそんな空想に走つたりした...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...その意地の悪い、衆を頼むまなざしを、隣人は直(す)ぐに感じてしまった...
水上滝太郎 「遺産」
...楢夫の少し参った様子を見ていかにも意地の悪い顔をして又申しました...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...常陸夫人はこの儀式のある間は外へ出て行くのも意地の悪いことに思われるであろうと我慢をして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きょうはその意地の悪い詞が出ないので...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...紀久子は妙に意地の悪い心もちになって聞き流しにするのが癖になっていた...
矢田津世子 「父」
...意地の悪い、痛々しい塵の戯(たわむ)れではある...
夢野久作 「塵」
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