...おそらく彼は何んの意味もない酔興から柿江をそこに連れていったのだろう...
有島武郎 「星座」
...今更ら意味もない申しわけだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何ぞ知らん芭蕉が自ら喜んだのはむしろその何の意味もないところにあるのである...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...なんの意味もない...
太宰治 「葉」
...それ自身にはほとんど何の意味もないようなものでありながらともかくも観客をおしまいまであまり退屈させないで引きずって行くから不思議なものである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...それ以上になんの意味もない質問だ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...見舞に来ていた秀子とぽつぽつ意味もない話をしていた時...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...何の意味もないじゃないの...
豊島与志雄 「別れの辞」
...何の意味もないのに...
夏目漱石 「それから」
...意味もないのに束髪(そくはつ)を嫌(きら)って髷(まげ)にばかり結(ゆ)いたがる母の頭...
夏目漱石 「明暗」
...明らかに全然意味もないのにそれをめくって見るのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼が不用意に口外した何の意味もない極くありふれた言葉までが辛辣な皮肉のように取られた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...意味もない笑ひ声などをつけ加へたが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...なんの意味もないようにも受取れた...
山本周五郎 「青べか物語」
...倫理学や解剖社会学で頭痛のたねになってるんだ」京太は意味もない饒舌(じょうぜつ)を続け...
山本周五郎 「季節のない街」
...自分が余命を保っている意味もない」といって...
吉川英治 「三国志」
...意味もない冗長になってしまおう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...不死の薬は何の意味もない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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