...それよりも遥かに意味の深い...
芥川龍之介 「「菊池寛全集」の序」
...私たちにとつて厳粛な、意味の深い、非常に大事のことのやうに考へられるものも、時がたつと、――忘れられて了ふか、それとも重大でなくなつてしまふのです...
太宰治 「火の鳥」
...放下着――何と意味の深い言葉だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...それが何かの意味の深い謎ででもあるような気がするのであった...
寺田寅彦 「浅草紙」
...ただ世の中にマスク人種と非マスク人種との存在する事実を実に意味の深い現象としてぼんやり眺めているばかりである...
寺田寅彦 「変った話」
...これははなはだ意味の深い事実である...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...連歌と俳諧の分水嶺(ぶんすいれい)に立った宗祇(そうぎ)がまた行脚(あんぎゃ)の人であったことも意味の深い事実である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...――日本の代表的な思想雑誌の一つに於けるこの一例は意味の深いものだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...顔を赤くしたのは「はい」という承諾の言葉よりもかえって意味の深いものと思った...
永井荷風 「ひかげの花」
...ずっと意味の深いものになりつつあると感じた...
夏目漱石 「三四郎」
...もう少し話がある」追いすがる私に意味の深い一瞥(いちべつ)をくれて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...妙に意味の深い微笑を浮べてうなづくばかりでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...より意味の深いものである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もつとずつと意味の深い...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...我邦の立法史上および法学史上頗る意味の深い事柄であるから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...意味の深い小さな器具が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...意味の深い心の糧(かて)となつて了つた...
三島霜川 「平民の娘」
...簡短に意味の深い文章がかけてくるし...
三宅花圃 「藪の鶯」
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