...意味のない微笑を浮べながら...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...――そういう考えの意味のないことは彼にも勿論(もちろん)わかっていた...
芥川龍之介 「寒さ」
...時にはこの意味のない空電のガリ...
海野十三 「壊れたバリコン」
...絶対主義と相対主義とを代表的なものとして選んだかは既に意味のないことではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...吾々はその方程式の幾つかの根の内で恐らくその一部のものを意味あるものとして採用し他のものを意味のないものとして捨てるであろう...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...酔余の、引きのばしたような、半ば意味のない、薄笑いがにやりとその顔にひろがった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」意味のない返辞をしたきりで...
豊島与志雄 「或る素描」
...意味のないつまらないものに就いてだけだ...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...意味のないことが多い...
内藤湖南 「支那目録學」
...何百倍幸福になるか知れないじゃないか」「そんな意味のない口先だけの論理(ロジック)が何の役に立つものかね...
夏目漱石 「行人」
...「近頃ずい分探偵小説が流行するようですが結構です」「結構だかどうだか判りませんよ」この返事は私としては極く意味のない言葉だったのだが...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...意味のないことをするもんだ...
久生十蘭 「川波」
...意味のない作業を仕事らしく見せかけ...
久生十蘭 「春雪」
...当時の写真は悉く筋や意味のない単に写真が動くといふことだけを示した標本的のものばかりであつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...それは料理の模形を食物と呼ぶことが意味のないのと同じである...
柳宗悦 「工藝の道」
...それが今日はいかにも意味のないものとなって...
柳田国男 「雪国の春」
...意味のない死は、こんなに恐いものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...第七は大して意味のない話であるが...
和辻哲郎 「孔子」
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