...少将には愉快でないらしかった...
芥川龍之介 「将軍」
...そう云う自覚が、愉快でない事は、勿論ない...
芥川龍之介 「仙人」
...牝牛の安価で自然な音楽だとわかるとあてがはずれるとともに愉快でないこともなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...どうも、しかし、愉快でない...
太宰治 「パンドラの匣」
...割勘(わりかん)などは、愉快でない...
太宰治 「渡り鳥」
...夫に取って決して愉快でない筈のことをそうハッキリと云うまでもないから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...どうも少し灰汁(あく)が強すぎてあまり愉快でない...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...人間も動物も同じものに見えてくることも自分にはあまり愉快でない...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...この人の色彩が私にはあまり愉快でない...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...「湖畔の朝」でもその他でもなんだか騒がしくて落ち着きがなくて愉快でない...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...そういう仕事を行なう人たちには「統計屋」なるあまり愉快でない名前がさずけられる場合もあった...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...あまり愉快でない沈澱物が残っているようである...
外村繁 「日を愛しむ」
...こちらであまり愉快でないおりには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不愉快でないとおっしゃればそれまでです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...五その後は甚だ愉快でない日が続きました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...嫌でも思い出させるものがあって、愉快でない...
久生十蘭 「湖畔」
...余り愉快でない顔つきを揃えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その寛度を大勢の荘戸の者の前で示すことも愉快でないことはなかったろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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