...なんの不愉快な感じも起こさせなかった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...漱石氏はいつも愉快な顔をして私を迎えた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あとでたいへん不愉快な思いをしたのであるが...
太宰治 「市井喧争」
...」N君はのんきに、うふふと笑ひ、「しかし、また、愉快ぢやないか...
太宰治 「津軽」
...死を想像することはむしろ愉快なことだ...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...まったき愉快の一なるべし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...其他研介○○などいづれも相應に出來候者にて愉快無限に相覺申候」云々といふくだりもあつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...自分の大事な役目を誇りげに愉快に吠(ほ)えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愉快そうに外の雷雨を眺めていました...
豊島与志雄 「食慾」
...晴れた日にはだれもそうであるがマリユスもごく愉快な気持ちになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あたかも自分のために世の中を照らしているような愉快を覚えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...うつらうつらと昔の男の事を考えるのは愉しみであった...
林芙美子 「晩菊」
...」などと云ふと、村井と竹下が神妙に眼を視張つて、「それあ愉快だ...
牧野信一 「南風譜」
...この上なく愉快に楽しめるということに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...もう一本葉巻を吸ってはいけないかしら、と考えてみたが、べつになんの差支えもなさそうに思ったので、そこで車輪のとどろきを聞きながら、本を読みながら、もう一本ふかして、愉快な、思想に富んだ気持になった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...大業(おおぎょう)に見せるのが不愉快なのです...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...それでも矢代は愉快ではなかった...
横光利一 「旅愁」
...或いは酔中朦朧(もうろう)の一興と逆に愉(たの)しんでいたことかもわからない...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索