...即ち惶(そうこう)として伴天連(ばてれん)の許に走り...
芥川龍之介 「るしへる」
...すなわち外人の恐惶(きょうこう)を催(もよお)したる所以(ゆえん)にして...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...惶(あわただ)しく迷路の彼方へ遠ざかって行った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...彼は惶しく、さい前賊の逃げ出した部屋へ駈けつけた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ロンドンで愴惶として徴募された兵は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...(VIII 348, V 740)37 φοβο驚惶...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...165トロイア軍は蒼惶とダルダニデース・イーロスの*墳墓のほとり平原のもなか*無花果樹(いちぢく)たつ處...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...惶也(をそるるなり)...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...惶(あわ)ててあの方をお迎えした...
堀辰雄 「菜穂子」
...オランは惶(おそ)れの低い声で言った「おお...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...「この人たちは誰でしょう」私は惶(おそ)れのために震えながら訊いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...惶々(くわう/\)とした樣子で...
三島霜川 「解剖室」
...惶(あわ)てて行燈の小抽斗を開けてみると...
室生犀星 「蛾」
...蒼惶(そうこう)として...
吉川英治 「三国志」
...とつぜん大恐惶におそわれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...『山桃!』さう思ふと惶てゝ私は彼等を呼留めました...
若山牧水 「樹木とその葉」
...月夜の富士を心に描いて惶てて私はそとに出た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...惶しい自分の心に如何にも粗雑な新開港であるという感じを抱かせた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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