...惶々乎(こうこうこ)とし屋壁に踞跼(きょきょく)し...
有島武郎 「星座」
...惶(あわただ)しく事の次第を報告した...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...仏陀(ぶっだ)の聖堂明智が惶しく電話室の所在を尋ね...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...アレースのめづるアカイア軍勢に 335追はれ怯れて蒼惶とイリオンさして逃るるは!今神靈のとある者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恐惶(きょうこう)謹言...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...臣誠惶誠恐稽首頓首...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...大いに惶れ惑わざるを得なかったのである...
中島敦 「南島譚」
...誠に以て恐惶頓首...
羽田亨 「聚樂廻り」
...考(かんが)へ事(ごと)をして歩(ある)いて居(ゐ)たれば不意(ふゐ)のやうに惶(あは)てゝ仕舞(しまい)ました...
樋口一葉 「にごりえ」
...河畔の村人は橋が架けらるゝ毎に嬰兒を人柱に取られると驚惶する...
南方熊楠 「人柱の話」
...何だか一目見ておく方が惶(あわ)てかたが少なそうに思えるのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...逃ぐればすなわち惶(そうこう)としてこれを追う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雲は惶てゝ上から押かぶせやうとするがもはや力及ばない...
吉江喬松 「山岳美觀」
...蒼惶(そうこう)として奥へはいり...
吉川英治 「江戸三国志」
...恐惶頓首(きょうこうとんしゅ)して答えた...
吉川英治 「三国志」
...六波羅が高氏の叛旗(はんき)に大恐惶をおこし...
吉川英治 「私本太平記」
...惶てて四辺を見廻すと昨夜眠った宿屋の裏の崖山が斑々として白い...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...惶しい自分の心に如何にも粗雑な新開港であるという感じを抱かせた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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