...惨酷な事件が起きた...
...この国は惨酷な戦争を経験した...
...戦争の惨酷さを知っている人々は平和を願う...
...惨酷な状況から生還した人は奇跡的だ...
...今回の事件は惨酷な被害をもたらした...
...それは惨酷(ざんこく)な気がすると同時に美しい気がするのにも違いなかった...
芥川龍之介 「彼 第二」
...かような惨酷な殺人罪を黙って見ているとは...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...しかし最初の話手が陰惨酷烈...
太宰治 「喝采」
...心も目もその惨酷さに耐えられなかった...
田中貢太郎 「続黄梁」
...……惨酷(ざんこく)なことをしたものだな...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...お増は惨酷な甘い幻想に...
徳田秋声 「爛」
...惨酷な罪悪と、その痕跡とに対して、憤激したからであったろう...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...これ神を恐れず、人を恐れず、諸有(あらゆ)る世の美徳を罵り尽せし、惨酷なる、将(は)た、勇敢なる、反抗と汚辱との石像に非ずして何ぞ...
永井荷風 「夜あるき」
...長禅寺で聞いたよりはいっそう惨酷(さんこく)なものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その始末が想像以上に惨酷であつた点である...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...もし傍人がこの病気について特種の智識をもたなかつた場合には彼に対してどんな惨酷な悪戯が行はれないとも限らない...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...何て惨酷なことだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...其不義惨酷、往古ノ夷狄ト雖ドモ為(なさ)ザル所ニテ、豈(あに)文明ノ世ニ出テ人ノ上ニ立ツ者ノ挙動ナランヤ...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...衆口同音婦人を責むるの惨酷(ざんこく)なる事...
福田英子 「妾の半生涯」
...これは余りに惨酷(ざんこく)な酬(むく)いであった...
本庄陸男 「石狩川」
...極めて惨酷な手段をとるに至っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...惨酷にちかい微笑をうかべながら...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...惨酷である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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