...その素質上既に善人と惡人との比較的差別がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さう思はなかつたけれど――たゞ少し顏色が昔よりか惡いやうよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...かねてより惡性者と知りながら虫がすいたか惚れすぎて薄情さへも場違への親切よりも身にしみていまはしんじつ身もたまも投げた朱羅宇の辻占に命とかいたもむりかいな...
竹久夢二 「砂がき」
...又佐治君に對する惡感が甚だしき惡意でない嫉妬の念を加味して居ることをも自覺することが出來なかつた...
長塚節 「教師」
...竹刀の方はいかにもコセ/\とこせついて時々こつ/\と神代鎌のさきを叩いて見ては氣味の惡いといふ態度で逃足になつて居たが...
長塚節 「撃劍興行」
...決して面白いから讀めとは云ひ惡い...
長塚節 「土」
...梅吉の惡事を知つて居るし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物を言はせずに一ヶ月睨み通した六助夫婦の安惡黨振りの小意地の惡さ――「ひどいことをしやがる」平次もさすがに胸の惡くなる心持です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手代の喜三郎は遠縁の者で心掛も人柄も惡くないし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若主人藤吉と彌三郎の仲が惡くないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「惡戯(いたづら)をした奴がありますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度は忠五郎を殺さうとして居る極惡人(ごくあくにん)を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御主人が惡かつたさうだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの足の惡い若旦那丹三郎が立つて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...野口氏に二重の惡い思ひをさせたことを氣の毒にも心苦しくも考へた...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...とても惡いひとだわ‥‥」「そんなことを云ふと...
林芙美子 「或る女」
...勸善懲惡的な誘導力の多少とに由(よ)り決するものと思考するものである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...粗惡なこしらへであるため...
室生犀星 「渚」
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