...惡い事かも知(し)れぬ...
芥川龍之介 「羅生門」
...又人がより善くなりより惡くなることが出來ると云ふ事實を否定するものでもない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自ら善と美と高とに就いて惡と醜と卑とを離れむとする意味に於いても亦人間並にノーブルな意志を持つてゐると信じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...」「君が惡いんだよ」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ここを以ちて惡(あら)ぶる神の音なひ二二...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...冷吉はわざと意地惡く困らせるのだと思つたから...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...私がこの傾動により一層惡い側に動かされた...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...つきあつちや惡いことはまあ有りませんよ...
長塚節 「おふさ」
...若男爵フレデリック・フオン・シイドウこそ正しくその兇惡な犯人だつた...
南部修太郎 「死の接吻」
...時とすると惡しき第二第三の印象をも包まうとする...
南部修太郎 「猫又先生」
...善惡邪正(ぜんあくじやせい)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お前の面(つら)なんざ見たくも何んともない――てな顏をして」「そんなことが出來たのか」「胸が惡くて叶(かな)はないといふことにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...横着で人が惡くて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本人は在原中將の生れ變り見たいな氣で居ますが」「大層惡口を言ふが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心掛けが惡くて勘當(かんだう)した伜を世話するなら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氏にとつて内心の惡舌を吐きかける所となつてゐるのに驚いたのであつた...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...惡いが安いから我慢するとなつてゐる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...何だか氣味の惡い位ゐに冴えてるぢアありませんか...
若山牧水 「樹木とその葉」
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