...これらの軍拡が政治の掣肘を受けず果敢に行なわれたならばマルヌ会戦はドイツの勝利であったろうとドイツ参謀本部の人々が常に口惜しがるところである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...口惜しがるとなお馬鹿にしられるので...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...夫にこう仕向けられて今更お浜が口惜しがるわけはないはずです...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の惜しがるものでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...この水……」「いいえ」一方がしきりに惜しがるを...
中里介山 「大菩薩峠」
...「涙を流して口惜しがる主人を押えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妙に筆を惜しがるものだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口惜しがるのはお前の勝手だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錢形が聽いたらさぞ口惜しがるだらう――つて言つたさうで」「そんなことはどうでも構はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分が相手にされない事などは棚にあげて口惜しがるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お仕舞ひだね」「口惜しいぢやありませんか」八五郎が口惜しがる以上に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...惜しがるだけが馬鹿で...
野村胡堂 「天才兄妹」
...パパが口惜しがるのも無理のないところだ...
久生十蘭 「だいこん」
...」水兵たちの口惜しがる声を聞きながら...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あれぢや周子が口惜しがるのも無理はないと思つたり...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...全体我邦(わがくに)の家庭は主人一人の翫具や慰みのために多額の金を費(ついや)して家族一同のためには一銭二銭の買物さえ惜しがるという風(ふう)がある...
村井弦斎 「食道楽」
...或る者は妻との同棲を、或る者は息子とのそれを、自己の存在の主要な幸福ででもあるかのごとく、惜しがる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし見直す人が出れば惜しがるであろう...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
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