...余がひとり惑うところにして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...いたずらに生死の門に迷い禍福の道に惑うは...
井上円了 「おばけの正体」
...しかし戸惑うのもほんのわずかのあいだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...疑う、惑う、怯ける――どの心が起っても、勝てぬものとされているものだった...
直木三十五 「南国太平記」
...群集の逃げ惑う真中に...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前の小者(こもの)が尋ね惑うているところの先生であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...熊は逃げ惑うのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...立惑うているところを以て見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...商人は思い惑うように言った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...その内にふと嬉しく思い惑う事に出遇(であ)ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼はそれ迄思ひ惑うてゐたところの父を取り入れた第一の短篇を書いたのだ...
牧野信一 「父を売る子」
...一度此方へ帰つて来て――」何かうまい口実は見つからないものかと彼が思ひ惑うてゐるうちに...
牧野信一 「渚」
...男子の惑う所は惟(た)だ色に在り...
南方熊楠 「十二支考」
...自分達をどうして好いのか惑う様に互に顔を見向わせて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...どの役がどの俳優かと思い惑うときのような気分になっているのである...
森鴎外 「寒山拾得」
...されどわれはたやすく惑うものにあらず...
森鴎外 「文づかい」
...いささかも思い惑うことのない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そして戸惑う大きな臀(しり)を突き飛ばした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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