...家の者は驚き惑うばかりで理由が解らなかった...
田中貢太郎 「阿宝」
...○四十惑うて五十更に惑ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...彼は常に思い惑うていることを...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...「おれは多分死ぬだろう!」彼は自分へ言い惑うように言った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その本能は反感や同感を起こさせ、一性格の者と他の性格の者とを全然分け隔て、また自ら少しも躊躇(ちゅうちょ)することなく、惑うことなく、黙することなく、自らを欺くことなく、自らの愚昧(ぐまい)のうちに揺るがず、知力のあらゆる勧告や理性のあらゆる訴えにも、決して撓(たわ)むことなく、厳として軟化せず、運命がいかなる状態にあろうとも、ひそかに犬人に戒むるに猫人の存在をもってし、狐人に戒むるに獅子人の存在をもってする...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思い惑うているそこへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...避難民らは叫び声を揚げて逃げ惑う...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...男子の惑う所は惟(た)だ色に在り...
南方熊楠 「十二支考」
...訪ねて見ようかと思ひ惑うたが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...されどわれはたやすく惑うものにあらず...
森鴎外 「文づかい」
...それらのことを思い惑うにしては...
柳宗悦 「民藝四十年」
...惑うこともなくすぐ答えた...
吉川英治 「三国志」
...何を戸惑うてこの袁紹に……...
吉川英治 「三国志」
...いちいち進路を惑うていたら限りがない...
吉川英治 「私本太平記」
...何から話し出してよいかと思い惑うほどに……「近いうちに...
吉川英治 「親鸞」
...追い惑う侍たちを...
吉川英治 「夏虫行燈」
...味方の血に戸惑うてくるにつれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...惑うのではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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