...わがはなはだ惑うところなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...「おれは多分死ぬだろう!」彼は自分へ言い惑うように言った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...疑う、惑う、怯ける――どの心が起っても、勝てぬものとされているものだった...
直木三十五 「南国太平記」
...左右に飛び惑うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...命がけの仕事だ」平次は何やら思い惑う様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一度此方へ帰つて来て――」何かうまい口実は見つからないものかと彼が思ひ惑うてゐるうちに...
牧野信一 「渚」
...なんとお答へしてよいかたゞ思ひ惑うてしまひます...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...思い惑う様子にて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...どの役がどの俳優かと思い惑うときのような気分になっているのである...
森鴎外 「寒山拾得」
...惑うこともなく作りまた作る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...一藩の責任を負う者が恐れ惑うのも当然でございましょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...段珪(だんけい)はひとり野道を逃げ惑うてきたが...
吉川英治 「三国志」
...敵が」と聞くなり岸に群れ惑う者...
吉川英治 「三国志」
...いちばん死に慾かいて惑うているのは...
吉川英治 「私本太平記」
...やはり惑うに際限はなかったことであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...慌(あわ)て惑うな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そう思い惑うよりも...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...味方の血に戸惑うてくるにつれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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