...そのレストランは、料理の「情趣」が素晴らしいです...
...彼女の書く小説には、独特な「情趣」が感じられました...
...この芸術展は、東洋文化の「情趣」が詰まっていてとても興味深いです...
...駅前には「情趣」のあるカフェがあります...
...彼の絵は、「情趣」に溢れていると思います...
...さびしい花瓶(かびん)の菜の花もそのたびに淡いあわれの情趣を誘うた...
寺田寅彦 「病室の花」
...しかしその個人は新しき社会的集団的情趣を通さずには...
中井正一 「物理的集団的性格」
...凡て特殊の色調と情趣とを有せる舞台の装置法と...
永井荷風 「江戸芸術論」
...冷静と情趣との一見相矛盾した両極を...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...かくの如きパストラルの情趣は日本に帰って来た後に至っても...
永井荷風 「向嶋」
...この川が鴨川そっくりの情趣を湛(たた)えていないではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らは壮烈の最後を遂(と)ぐるの情趣を味(あじわ)い得ざるが故(ゆえ)に...
夏目漱石 「草枕」
...おとぎばなしか夢(ゆめ)のような情趣(じょうしゅ)を持った小さな別天地(べってんち)があった...
新美南吉 「花をうめる」
...「第二交響曲=ニ長調(作品七三)」は田園的な情趣を愛される...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一種のロマンチツクな夢幻的情趣――山巒の奥深く美しい生活の夢を捉へるといふやうな...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...不思議に一種の新鮮な詩的情趣が縹渺してゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...「花に啼く蛙や雨のすみだ川」なる抱一上人が哀婉の情趣をも亦氓ぼしつくしてしまつた...
正岡容 「浅草燈籠」
...まだたしかに都会らしいおつとりとした暮靄の美と情趣とが失はれてはゐなかつた...
三好達治 「銀座街頭」
...情趣を解しない山の男でも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼の情趣をことごとく感得する人はきわめて少ないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...器は人を情趣の境に誘う...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかるに今コタツの温雅なる情趣を味わわんとするならば...
柳田国男 「雪国の春」
...決して情趣表現の動機から出たものではない...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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