...唯だそれ情炎、燃るの日も、吾人は冷頭靜思せざるべからず...
竹越三叉 「深憂大患」
...昼夜の別なく情炎の中に浸った...
辻潤 「ふもれすく」
...期待した以上の上物なので情炎の更に燃え上るのを覚えました...
西尾正 「陳情書」
...六の君が後宮へはいった時から源氏の情炎がさらに盛んになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ひそかに祈祷(きとう)までもさせてできる限りのことを尽くして源氏の情炎から身をかわしておいでになるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中納言は昔の後悔が立ちのぼる情炎ともなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう沸(たぎ)りかけた情炎は水を浴びせられたような心地で...
吉川英治 「江戸三国志」
...よだれが……」「嘘をつけい」情炎に溶(とろ)けた三人の目が...
吉川英治 「江戸三国志」
...自分の情炎に溶けきれないものが男のどこかに残っている不満です...
吉川英治 「江戸三国志」
...血を見た情炎の男は狂うばかりです...
吉川英治 「江戸三国志」
...二人はもうどうしていいか分らぬほどな情炎に包まれて伽羅油(きゃらゆ)のとろ火で煮られたかのような酔心地になりかけていた...
吉川英治 「剣難女難」
...男でも面を向けていられないような情炎が――とびついてくるような熱慾が――歴々火となって燃えて見えたではないか...
吉川英治 「剣難女難」
...男の情炎に焦(や)き爛(ただ)れたいのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...囈言(うわごと)じみた情炎の悲鳴を洩らしているなども...
吉川英治 「新・水滸伝」
...野火(のび)のような情炎で焼きつくした...
吉川英治 「平の将門」
...彼は情炎の猟犬に等しい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...熱病のような本能の情炎が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いつも火のような情炎を肌のあぶらに焚(た)いている女の……...
吉川英治 「八寒道中」
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