...私もなんと女房運の悪い男かとつくづく情けなくなった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...日本人が日本人でないと疑われるくらい情けないことがあろうか...
海野十三 「大空魔艦」
...一筆ごとに顔がだんだん無惨に情けなく打ちこわされて行く...
寺田寅彦 「自画像」
...さっぱりとして情け深く寸分鄙吝(いや)しい所なき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...情けない! なんだって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...情けなくなっちまわあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その情けある仕方といい...
中里介山 「大菩薩峠」
...情けとは迎合性や動物的嗜好などを意味するだけで...
中原中也 「詩に関する話」
...情けない情けないといっているうちに...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...自分の興奮が半分情けなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...オペラに猛獣を出すとは情けないことだ...
三浦環 「お蝶夫人」
...長者何とも情けない...
南方熊楠 「十二支考」
...それにしても王様は本当にお情け深いお方だ...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...これがおれの最後の情けだぞ」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...情けもあらばこそ...
吉川英治 「三国志」
...貴妃もまた曹操の足もとへ伏し転(まろ)んで、「自分のいのちは惜しみませんが、胎内(たいない)のお子を産みおとすまで、どうかお情けに、生きることをゆるして下さい」と、慟哭(どうこく)して訴えた...
吉川英治 「三国志」
...徐晃に追われ、楽進に斬ってかかられ、炎のような息をついてようやく一方に血路をひらき、つづく味方をかえりみると、何たる情けなさ、わずかに二十騎ほどもいなかった...
吉川英治 「三国志」
...情けでない気がした...
吉川英治 「新書太閤記」
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