...其情けの心が嬉しくない筈があらう...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...お情け深い方よと...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...お馨さんが」と情けない声を立てた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...我々が支配として頭に頂かねばならぬとは情けない...
中里介山 「大菩薩峠」
...情けない声をだす...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その術を知らないのが情けなかった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...おゝゝゝ、情けない、この不漁の上に、若しもこの家の屋根でも飛ばされてしまつたら……」「おい、耳を澄して見ろ――風らしいぞ...
牧野信一 「鬼の門」
...如何に自分が情けない存在であるかといふことを知らせる為に...
牧野信一 「鏡地獄」
...定めし鵞鳥みたいな情けない顔をして……なんて...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...「夜露の情けは、もう、待たずとも――」「この腕の続くかぎり――」雪五郎が、そろつて、朝靄の底から窓を目がけて赤松のやうな腕を突き伸した...
牧野信一 「バラルダ物語」
...情けないじゃありませんか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若い女房らは情けない世の中であると歎息をして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...T「何でも立派な剣道の先生とかが是非お嫁にと仰しゃって」聞いて三次情け無かった...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...今日にも仇討の儀随意であるぞ」「重々のお情け...
吉川英治 「剣難女難」
...「情けを知らぬは大将の徳であるまい...
吉川英治 「三国志」
...それでも甲州武士(こうしゅうぶし)かと思えば情けなさに涙がこぼれる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...むしろお情けないおことばです...
吉川英治 「新書太閤記」
...情けの脇差(わきざし)を...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索