...「情けないねまったく……あなたの顔を見るとガンベは……まあいい...
有島武郎 「星座」
...もし私のような不孝児でもなお一片子として思うのお情けがありますならば...
大杉栄 「獄中消息」
...お情けのこもったお歌をお返しになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...お情けにもう一ぺん言いましょう...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...蝶の翼にも情けをかける...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...半生涯を埋(うず)めてしまうような羽目(はめ)に陥っておしまいになったのが情けない...
中里介山 「大菩薩峠」
...情けなくなっちまう」「何がどうしたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...船大工の与兵衛さんのお情けもあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...輜重(しちょう)の役はあまりに情けなかったに違いない...
中島敦 「李陵」
...情けない気がするのだつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...情け知らずの親分ねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...情けなくなるわ……なぜって聞かれても困るんだけど...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...気の毒な娘はそういう情けない生活を泣く泣くつづけていくほかはなかったのである...
久生十蘭 「無月物語」
...お情けとは申せませんでしょう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...そして日本の偉い役人が音楽や芸術に対してちっとも理解を持っていないのが情けなくなってしまいました...
三浦環 「お蝶夫人」
...情けない返辞をする...
吉川英治 「江戸三国志」
...情けをかけてつかわすように」信長は云い添えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...義にあつく、お情けぶかく、だれにも慕われなさる人民の中の光明(あかり)みたいなお人としてだ」関勝(かんしょう)は、かえって、なにか辱(は)じてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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