...彼の演技に悶絶した...
...音楽のクオリティに悶絶した...
...口当たりの良さに悶絶した...
...暑さで悶絶しそうだ...
...彼女の美貌に悶絶していた...
...その場に悶絶(もんぜつ)した...
海野十三 「恐怖の口笛」
...そう思って……」「む――」再び悶絶するような声を私は出した...
高見順 「如何なる星の下に」
...それを聞いてたけり立ち悶絶(もんぜつ)して場外にかつぎ出されるクサンチッペ英(はなぶさ)太郎君のあとを追うて「せっかく円満になりかけた家庭を滅茶滅茶にされた」とわめきながら退場するのは最も同情すべき役割であり...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...蹴られて忠作は悶絶(もんぜつ)する...
中里介山 「大菩薩峠」
...「――」物を言はず悶絶(もんぜつ)する千之助を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奇怪な悶絶(もんぜつ)しそうな生きかた! そして一文の金もないのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ガリヴァの歌必死で逃げてゆくガリヴァにとって巨大な雲は真紅に灼けただれその雲の裂け目より屍体はパラパラと転がり墜つ轟然と憫然と宇宙は沈黙すされど後より後より迫まくってくるヤーフどもの哄笑と脅迫の爪いかなればかくも生の恥辱に耐えて生きながらえん と叫ばんとすれどその声は馬のいななきとなりて悶絶す...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...前にのめつて悶絶してしまつたのであつたが――突如...
牧野信一 「鬼の門」
...私は烏頂天になつて、踊り狂ひ、屡々悶絶した...
牧野信一 「断想的に」
...間もなく樽野はさつぱり解らない混沌の煙りに巻きこまれて悶絶してしまつたことがある...
牧野信一 「円卓子での話」
...同伴怪しみ随い往き隆の悶絶せるを見...
南方熊楠 「十二支考」
...だが悶絶するほどの苦しみを経て...
山本周五郎 「つばくろ」
...そのまま悶絶して息絶えなむばかりなりしは左(さ)もありなむ...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...ゴチャゴチャの悶絶界に追い込みつつある...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼は女が悶絶するほどの恐怖を浮べてさツと振り廻された衣のやうに飜つた姿を見た...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...横から別の若侍に蹴倒されてそこへ悶絶してしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...この国の恩を忘れたか」辛毘は悶絶して...
吉川英治 「三国志」
...悶絶(もんぜつ)するのも少しおかしい...
吉川英治 「神州天馬侠」
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