...そして数世紀来の人間歴史の苦悶の叫びを感ぜよ...
芥川多加志 「四人」
...あの時(とき)私(わたくし)は母(はは)の断末魔(だんまつま)の苦悶(くもん)の様(さま)を見(み)るに見兼(みか)ねて...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...茲に於いて醗酵と苦悶と創造との時が押寄せて來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...表象とは愛が己(おの)れ自ら表現するための煩悶(はんもん)である...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...苦しみ悶えながら死ねないのです...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...殆ど區別無く而も實は相異(あひことな)れる苦悶の目付...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...ひどく苦しみ悶えた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...苦痛なき生は余に向って何らの煩悶(はんもん)をも与えなかった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...悶え始めるだろう...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...憂悶のため舞台が不安でしょうがない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...麗(う)らゝかな光りを含んで萌えたつてゐる青草の中に仰向態に悶絶した...
牧野信一 「村のストア派」
...一方で雲井の雁夫人の苦悶(くもん)は深まるばかりであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...罪な恋におぼれて御煩悶(はんもん)から名のない病気におかかりになっているのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...行く途中でも薫はいろいろと煩悶(はんもん)をしたそうである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...苦悶から抜け出るまでの...
吉川英治 「大岡越前」
...煩悶(はんもん)していた...
吉川英治 「三国志」
...怏々(おうおう)として御憂悶の深かった上皇の侍側にあって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ひとりで悶(もだ)え悲しんでいるのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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