「悶」の意味
もだえる苦しみ
小説での「悶」の使い方
...悶々(もんもん)のたうち返る美人の肉塊(にっかい)の織り作(な)す美...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...何事もすべて行詰って人類は今や苦悶(くもん)しているではないか...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...私はひそかにそのような煩悶(はんもん)をしているうちに...
太宰治 「親友交歓」
...私は言つてしまつて身悶えした...
太宰治 「津軽」
...苦悶(くもん)のために和らげられていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の心の苦悶を訴えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲しみに悶(もだ)え...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは大した苦悶ではなかったが...
豊島与志雄 「聖女人像」
...それは吾々(われ/\)に限り知られぬ煩悶を誘(いざな)つたばかりで...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...浮世の日が烈(はげ)し過ぎて困る自分には――東京にも田舎(いなか)にもおり終(おお)せない自分には――煩悶(はんもん)の解熱剤(げねつざい)を頓服(とんぷく)しなければならない自分には――神経繊維の端(はじ)の端まで寄って来た過度の刺激を散らさなければならない自分には――必要であり...
夏目漱石 「坑夫」
...灼熱(しゃくねつ)した鉄の熱気が鼻をついてくるのだ! 息のつまるような臭いが牢獄に満ちた! 私の苦悶をにらんでいる眼は一刻ごとにらんらんとした光を強くした! 血の恐怖の画の上には真紅のもっと濃い色がひろがった! 私はあえいだ! 息をしようとしてあえいだ! 私の迫害者どもの計画についてはなんの疑いもない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...その結果悶死するのを冷然と眺めて...
牧逸馬 「土から手が」
...かの動物は直(ただち)に兎の手を自分の両手で持つて自分の口にあて嬉しさうにそれを吸ふかと思ふと今までの煩悶はやんで甚だ愉快げに眠るやうに死んでしまふた...
正岡子規 「墨汁一滴」
...たまさかの訪問を待つにすぎない京の暮らしを考えるほど不安なことはないと煩悶(はんもん)をしながらも明石は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今のような慢性失業状態の下に煩悶(はんもん)せねばならぬであろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...何であったか……曰(いわ)く……『脳髄は物を考える処に非ず……』」「……………」「……かくしてMの個人としての煩悶は遂(つい)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もし気がつく者があれば、怪しまれるほど、苦悶の状を、その面(おもて)に深く描いた...
吉川英治 「大岡越前」
...この国の恩を忘れたか」辛毘は悶絶して...
吉川英治 「三国志」
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