...意気な平生のお師匠(ししやう)さんとは思はれぬほど憔悴(せうすゐ)し居たり...
芥川龍之介 「鸚鵡」
...「これは私の一人しかない悴です...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...彼女はあまりに焦悴(やつ)れていた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...ひどく憔悴(しょうすい)したような虚子の顔を見出したことも...
寺田寅彦 「高浜さんと私」
...憔悴した様子で、目は疲れ、額には皺を寄せている...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...顔が憔悴している...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...窓際にうずくまる憔悴しきった男...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...貧乏で憔悴(しょうすい)していた人が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ホンは女だから……」永い闘いに憔悴(しょうすい)しきった顔にいっそうの苦悩の色をみせながらルーダオは径々(みちみち)つぶやいていた...
中村地平 「霧の蕃社」
...憔悴した頬が少年のそれのように生々とかがやき...
久生十蘭 「黒い手帳」
...「ヘンリーは死んでしまつたが、彼の忠実な悴は、丁度彼が、昔々、彼の妻子を棄てゝこの国を訪れて来た時の心に比べて、何の新しさも持たない僕が、斯うしてたつた今お前の国に着いたところだよ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...いくつになつても甘へてゐる好人物の悴である...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...悴のFとは今でも僕は文通してゐるんだもの...
牧野信一 「鱗雲」
...たしかに樽野の悴の女房が...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...夫が殆(ほとん)ど見ちがえるほど憔悴(やつれ)はてたのを...
室生犀星 「蛾」
...ことに此度は悴事朝より出つづけにて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新八の憔悴(しょうすい)した姿が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...袁紹はいたく憔悴(しょうすい)していて...
吉川英治 「三国志」
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