...根津のおかめそばの悴で伊藤義郎などいう弟子が相前後していました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其方(そち)は善き悴(せがれ)を持ちて仕合者(しあはせもの)ぞ』と仰せらるゝを...
高山樗牛 「瀧口入道」
...『それでこそ茂頼が悴(せがれ)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「これは私の一人しかない悴です...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...彼女はあまりに焦悴(やつ)れていた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...顔が憔悴している...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...過度の疲労と春の日の憔悴(しょうすい)とのせいにした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悴(せがれ)の行末が思われたからだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の信ずる程度に於ける基督教は毫も私の煩悶を解決してはくれません」涙がぼろ/\と憔悴した頬を傳はつて流れた...
長塚節 「教師」
...彼女は憔悴してゆくばかりであつた...
中村地平 「悪夢」
...いつも憔悴した方角で...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...どこともなく老いて憔悴している母が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...」幸ひあなたは私といふ悴があるから...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...これが樽野の悴だといふ見極めがつくまでは多少の時を要されたのであつた...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...塚田は悴然と立ちすくんだまゝ急に涙をながして泣き...
吉川英治 「折々の記」
...その余りに憔悴(しょうすい)した容貌に押されて...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
...見るからに憔悴して...
若山牧水 「樹木とその葉」
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