...村山与茂作エカシト三浦市太郎ノ悴両名ニテ四十戸以上ノ皆様ノ宅ニ集リ其事ヲ話シ...
天川恵三郎 「天川恵三郎手記」
...悴(かじか)める手は憎しみに震へをり一月十六日 二百二十日会...
高浜虚子 「五百五十句」
...憔悴し切った顔に焦慮しているらしい胸の中(うち)をそのまま現わして...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...こう憔悴(やつれ)ると憐(あわ)れになる...
夏目漱石 「坑夫」
...とかれは憔悴した魂をはばたいてもがくのである...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...宿まで行つてみないか?」嘉吉の憔悴した容子を見ると...
林芙美子 「朝夕」
...手以外のところはすつかり憔悴しきつてゐるのだ...
林芙美子 「なぐさめ」
...葵が憔悴した様子で自分の部屋へ帰ってきた...
久生十蘭 「金狼」
...憔悴(しょうすい)して震えていたけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...憔悴しきっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...如何にも自分は死んだ父親の忠実な悴だといふ風なことを夢のやうに誇張して喋舌つたのである...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...――彼の視力が、小さな火花の眩惑から恢復するにつれて、闇の中から、一つのすさみきった、憔悴した、赤髯の顔が浮かびあがった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...皮肉変色憔悴(やせ)萎(しお)れ黄ばんだので...
南方熊楠 「十二支考」
...且又先達(せんだつて)より悴が一寸申上置候よし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...朝づとめ妻帯寺(さいたいでら)の鐘(かね)の声曾良(そら)今日も命と島の乞食(こつじき)翁悴(かじ)けたる花し散るなと茱萸(ぐみ)折りて不玉(ふぎょく)八丈の宗福寺などは昔から女房持で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...憔悴(しょうすい)しちゃったよ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...憔悴(しょうすい)した躯(からだ)つきには...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ついさっきまでの憔悴(しょうすい)は姿にもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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