...祁山悲秋の風更けて...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...星落秋風五丈原(一)祁山悲秋の風更けて陣雲暗し五丈原零露の文は繁くして草枯れ馬は肥ゆれども蜀軍の旗光無く鼓角の音も今しづか...
土井晩翠 「天地有情」
...老杜(ろうと)が登高(とうこう)の七律(しちりつ)にも万里ノ悲秋常ニ作(ナル)レ客ト百年ノ多病独登ルレ台ニ〔万里(ばんり)の悲秋(ひしゅう)常に客と作(な)る...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...支離めつれつな調子で歌「五丈原」)祁山(きざん)悲秋の風ふけて陣雲くらし五丈原零露(れいろ)の文(あや)はしげくして草枯れ 馬は肥ゆれども……(「零露の文は」の所からオフになって)敦子 (中年)その時の賢一さんの胸はさぞつらかったろうと思います...
三好十郎 「樹氷」
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