...自分は彼等の存在を見て悲憤する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...慷慨(こうがい)悲憤するところがある...
田山録弥 「或新年の小説評」
...これ正に我儕の慷慨(こうがい)悲憤する所以にしてこの新紙の設くる所以なり...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...悲憤するものがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...この場合に、静粛(せいしゅく)で居れとか、じっと次の報告を待てとか云っても、それは感情と血液のある人間に無理なことであるとするように、九郎兵衛も、内蔵助も、黙る者や、囁(ささや)く者や、悲憤する者や、うろうろと眼をうごかす者や、沈鬱(ちんうつ)に呻(うめ)く者や、個々さまざまの心にまかせて、しばらくは、全藩士がうけた大きな驚愕(きょうがく)の浪のなかに、自身というものを、巌(いわ)のように据(す)えていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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