...彼は悲境に陥った...
...その事故が彼女を悲境に追いやった...
...悲境に陥った時は友達に助けを求めることも大事だ...
...彼が悲境に落ち込んでいると聞いて、私も心配になった...
...悲境の時こそ、自分を取り戻すためにポジティブな考え方をすることが大切だ...
...実にこの惨憺たる悲境に於て...
石川啄木 「閑天地」
...友として頼るべき者もなき悲境に彼は陥ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...暫(しば)し病苦と悲境とを忘れて嘲弄的(ちょうろうてき)逆襲に出たのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼はかかる悲境にありて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...政府当局ガ陛下ノ地ト人トヲ把テ如此キノ悲境ニ陥ラシメテ省ミルナキモノ是レ臣ノ黙止スルコト能ハザル所ナリ...
田中正造 「直訴状」
...妾等の悲境をも知らで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...いわんや悲境にある王の運命をや...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...万々一非常に不幸な場合になったとしても近世文明の精神と世界国際の関係とは独り一国をして斯の如き悲境に立至らしめる事はあるまいと云うような気がした...
永井荷風 「花火」
...日を重ね月を追って益(ますます)悲境に沈んで行った...
夏目漱石 「道草」
...彼の眼玉がかように晦渋溷濁(かいじゅうこんだく)の悲境に彷徨(ほうこう)しているのは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それに為(な)すこともなく日を過しているのでは、悲境に、魂を食われてしまったような座員の団結も頼まれず、座員の元気を鼓舞するには劇場へ出演するに限ると、川上にかくれて貞奴が一座を引連れて出た...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...そういう悲境のさなかに...
久生十蘭 「蝶の絵」
...妾をかかる悲境に沈ましめ...
福田英子 「妾の半生涯」
...悲境のドン底に墜落した時でも...
牧野信一 「熱海線私語」
...ことわざに曰く作家老いて悲境に陥るということがあるが...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...いかなる事情がかかる悲境に彼らを導いたか...
柳宗悦 「工藝の道」
...父の悲境を知って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...日本民族を現在の悲境に導き入れた...
和辻哲郎 「鎖国」
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