...彼は悲境に陥った...
...その事故が彼女を悲境に追いやった...
...悲境に陥った時は友達に助けを求めることも大事だ...
...彼が悲境に落ち込んでいると聞いて、私も心配になった...
...悲境の時こそ、自分を取り戻すためにポジティブな考え方をすることが大切だ...
...一人のだいじな友人を犠牲に供して飯を食わねばならぬ悲境にあるんだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...一七六二年一月十九日すなわち大王悲境のドン底に於て露女王の死を報じて来た...
石原莞爾 「戦争史大観」
...昨年のような洪水でも来られると一家はますます悲境に沈むばかりであった...
犬田卯 「米」
...友として頼るべき者もなき悲境に彼は陥ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼はかかる悲境にありて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その跡地より絶たれんとするの悲境にある時...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...生きながら社会より埋葬せらるる如き悲境に沈淪(ちんりん)するものの多いのは...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...まゆみちゃんを悲境に陥すような事は断じてしないから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...周囲の農家は壁が落ち軒が傾くという悲境のなかにあって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...政府当局ガ陛下ノ地ト人トヲ把テ如此キノ悲境ニ陥ラシメテ省ミルナキモノ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...妾等の悲境をも知らで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...もうすぐに現在の悲境に処する対策の分別が頭をもたげて来るから...
寺田寅彦 「自由画稿」
...万々一非常に不幸な場合になったとしても近世文明の精神と世界国際の関係とは独り一国をして斯の如き悲境に立至らしめる事はあるまいと云うような気がした...
永井荷風 「花火」
...その後突おとされた悲境のなかに生き喘いでゐる私とはひどく違ふ世界だつた...
原民喜 「二つの死」
...ことわざに曰く作家老いて悲境に陥るということがあるが...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...またこの悲境を見て...
吉川英治 「黒田如水」
...父の悲境を知って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...これほどの悲境に陥ってもなお死ぬという考えに心をそそられるどころか却って恐怖を感じるような人は...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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