...まあ悪質なゆすりですね...
江戸川乱歩 「影男」
...生かしちゃおけねえ悪質な人間だと言った...
高見順 「いやな感じ」
...又これ程無責任で不用意で悪質な常識観念のうけ売りはあるまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...このおしゃべりは愈々悪質なのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...極めて悪質なものと云わねばならぬが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ネガティブではあるが併し相変らずも一種悪質な自負に充ち充ちたインテリに止まっているのであり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ブルジョア社会学の悪質な強みなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...最も悪質なのが三千円ほどあって...
豊島与志雄 「失策記」
...それがひどく悪質なのは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それは考えるような悪質なものではなく...
久生十蘭 「無月物語」
...それは裏面にこの事件を担当した米軍検察官の悪質な策動があったからであった...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...どうせ悪質な出版をする者はその時々の情勢によって猥褻にもなれば怪奇にもなるのであって...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...きわめて悪質な戦争挑発者と転身して...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...もとより悪質な諸犯罪...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...文化・芸術の悪質な商業化に対して...
宮本百合子 「木の芽だち」
...なかでもっとも悪質なのは...
山本周五郎 「竹柏記」
...為にする者の悪質な捏造談(ねつぞうだん)ではありましょう...
吉川英治 「私本太平記」
...悪質な闇の横行者や怠け者にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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