...保吉は未(いまだ)にこの少年の悪智慧(わるぢえ)の鋭さに驚いている...
芥川龍之介 「少年」
...あわれ銀平が悪智慧に欺(あざ)むかれて...
泉鏡花 「活人形」
...男をどうのこうのという悪智慧(わるぢえ)の出ない先に...
泉鏡花 「婦系図」
...それ程の悪智慧を犯罪捜査に使ったのだから...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...そうした犯人の悪智慧(わるぢえ)です」と云いすてて...
大坪砂男 「浴槽」
...ポローニヤスの悪智慧か...
太宰治 「新ハムレット」
...お母さんから悪智慧(わるぢえ)を附けられて...
太宰治 「新ハムレット」
...なかなか悪智慧(わるぢえ)が附いてね...
太宰治 「冬の花火」
...抱えに悪智慧(わるぢえ)をつける婆(ばあ)やも...
徳田秋声 「縮図」
...何時(いつ)の間にかお前に悪智慧をつけて...
野村胡堂 「女記者の役割」
...その仲間が半兵衛に劣らぬ悪智慧の逞ましい奴らで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪者どもの悪智慧に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ずいぶん悪智慧をめぐらして犯罪を行う奴がいるが...
浜尾四郎 「殺人鬼」
...悪智慧を働かさねば困難な時代...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...この二人の局長は宋諜報部長を丸め込むに足るようなさまざまな悪智慧をつけた上...
久生十蘭 「魔都」
...ともかく悪智慧をつけられないように...
久生十蘭 「無月物語」
...一平が悪智慧(わるぢえ)を出して...
吉川英治 「醤油仏」
...片づけなきゃいけないね……」そんな悪智慧をすら浮べる...
蘭郁二郎 「魔像」
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