...従つて農人はおのづから勤勉であると同時に悪びれもせず...
高村光太郎 「開墾」
...必ずお値段の事を悪びれもせずに...
太宰治 「きりぎりす」
...悪びれもせず堂々と言ってのけている...
太宰治 「庭」
...その態度が別段悪びれもせずあくまでも自分の恋に忠実ならんとする様子がありありと面(おもて)に溢(あふ)れているだけ私は...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...わたしはこれを別に悪びれもせずにいっておく...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...悪びれもせずに端初(はしはな)の席につきながら...
久生十蘭 「蝶の絵」
...あの方は悪びれもせずに常談ばかりお言いになっていらしった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...悪びれもせず、勿論(もちろん)臆(おく)した風もなく少年は隅の方に控えていた...
本庄陸男 「石狩川」
...ルウスは悪びれもせずに...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...「……まあ……可愛らしい……まあ……」与一は悪びれもせずに忠之の真ン前に進み寄って両手を突いた...
夢野久作 「名君忠之」
...次郎は悪びれもせず...
吉川英治 「江戸三国志」
...思いのこすことはありません、将軍、どうか首を刎ねて下さい」許(きょちょ)は、悪びれもせず、始終、笑顔で語っていた...
吉川英治 「三国志」
...李恢は悪びれもせず「そうだ」と...
吉川英治 「三国志」
...師直は悪びれもせず...
吉川英治 「私本太平記」
...――たれのむすめか」「こんな所で、何をしておったか」かの女は、悪びれもせず、素直(すなお)に答えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...頂戴」悪びれもせず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...」とボートルレは悪びれもせずに叫んだ...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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