...人の悪そうな笑(わらい)をうかべて...
海野十三 「西湖の屍人」
...ちょっと間(ま)の悪そうな顔をして...
太宰治 「正義と微笑」
...意地の悪そうな、下品な女中に案内されて二階に上り、部屋に通されて見ると、私は、いい年をして、泣きそうな気がした...
太宰治 「東京八景」
...機嫌悪そうな声で云った...
田中貢太郎 「累物語」
...きまり悪そうな手容(てつき)で新吉の前に差し出した...
徳田秋声 「新世帯」
...間の悪そうな薄笑いを浮かべながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...呼吸器でも悪そうな風の男で...
豊島与志雄 「阿亀」
...意地悪そうな色をちらと眼に浮べて言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかもきまりの悪そうな顔をして...
夏目漱石 「行人」
...――あの寝つきの悪そうな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中年男の頭の悪そうなのを見て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すこし気まり悪そうな微笑で私を見つめた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...何処か悪いんじゃないか?」「いいえ別に」と明は何だか気まりの悪そうな様子で答えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...ばつの悪そうな顔をした...
松本泰 「秘められたる挿話」
...晴子は極り悪そうな真面目な顔をした...
宮本百合子 「海浜一日」
...いっそう気味悪そうな面持(おももち)をした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...少し気味の悪そうなたじろぎをみせて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その酒癖の悪そうな青すじの立っている顔をのぞいてみると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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