...身の置きどころもないような極(きま)り悪そうな顔で...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...暖簾のなかの客たちは気持悪そうな眼をジロジロとこっちに向け...
高見順 「如何なる星の下に」
...意地の悪そうな、下品な女中に案内されて二階に上り、部屋に通されて見ると、私は、いい年をして、泣きそうな気がした...
太宰治 「東京八景」
...秀と云う四十男はきまり悪そうな笑い方をした...
田中貢太郎 「放生津物語」
...婆さんはぎょっと顔中を顰(しか)めたように意地の悪そうな眼をむいて...
近松秋江 「霜凍る宵」
...意地悪そうな顔をして...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...きまり悪そうな手容(てつき)で新吉の前に差し出した...
徳田秋声 「新世帯」
...いっこうにきまりの悪そうな様子を見せなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...わたしは恥かしい」きまりの悪そうなのも道理...
中里介山 「大菩薩峠」
...は」米友はなんとなくきまりの悪そうな笑い方をして引込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は少しきまりの悪そうな様子をしてようやく用向を述べた...
夏目漱石 「明暗」
...――あの寝つきの悪そうな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一寸気まりの悪そうな微笑(ほほえ)み方を私にして見せる...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...そこで当然起こるべき結果が起こりました――一座の間(ま)が悪そうな顔と沈黙と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...だんだん兇悪そうな支那人ばかり群れ集っている猥雑な所へ深く這入っていった...
横光利一 「静安寺の碑文」
...運の悪そうな人である...
横光利一 「夜の靴」
...大事に勤めてみられい』意地悪そうな眼皺(めじわ)に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いっそう気味悪そうな面持(おももち)をした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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