...」悪くすると、同伴(つれ)に催促されるまで酔潰(よいつぶ)れかねないのが、うろ抜けになって出たのである...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...火星人が気持を悪くするような言葉を...
海野十三 「火星兵団」
...悪くすると、四人はもう入り口へも出られないかもしれません...
江戸川乱歩 「大金塊」
...気を悪くすることはないのに...
高見順 「いやな感じ」
...胃腸を悪くするとよくブイヨン・ド・ポアロー(ねぎの煮出し)をのませる...
滝沢敬一 「ブイヨン・ドンゾール」
...悪くすると小枝を折り若芽を傷つけるばかりである...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...気を悪くするので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...パリーは一つの断頭台を欠いても気を悪くするであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悪くすると雲助(くもすけ)仲間の名折れになるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども悪くすると前(ぜん)申した子供や門外漢と同じように...
夏目漱石 「中味と形式」
...自殺幇助容疑……悪くすると...
久生十蘭 「肌色の月」
...悪くすると、日本はこれまでの日本とは違ったものになってしまうかもわからないし、また考えようで、もしかすると、新しい日本が生まれるかもしれない...
三好十郎 「歩くこと」
...病人が牛乳を沢山ガブ飲みしたら胃液や外の酸類で凝結(ぎょうけつ)して胃を悪くするに極(き)まっている...
村井弦斎 「食道楽」
...きげんを悪くするでもなく...
山本周五郎 「さぶ」
...却って事を悪くするばかりです」「そうかもしれないが...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...悪くするとこちらが罪せられるかもしれない...
山本周五郎 「風流太平記」
...悪くすると冥闇(めいあん)必殺の危地へ誘いこまれ...
吉川英治 「三国志」
...また悪くすると、その情熱が、刹那主義の求欲(きゅうよく)へ走ったり、みずから惑溺(わくでき)を求めて、みずから逸楽(いつらく)に亡ぼうと急いで行ったり、とかく若さと熱と夢のやりばに限(き)りもなく蝕(むしば)まれる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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