...お前さんが黙ってしまうのは悪い癖ですよ...
有島武郎 「或る女」
...良人の悪い癖はいつのまにか治っていたそうだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...午前中に片付く仕事でも三時頃まで引延ばすという悪い癖がつけられるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...自分でも悪い癖だと思っていますが...
谷崎潤一郎 「途上」
...またしてもその悪い癖出しなさったのんか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...『悪い癖は何か? お酒に惹かれたりはしないかね...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...悪い癖だ...
豊島与志雄 「春盲」
...この悪い癖が出てしまつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...武助さんはまたこの悪い癖を出してしまつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...もし悪い癖でもあれば...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...四郎にはいつもさうした悪い癖があつた...
牧野信一 「四郎と口笛」
...ふくれ顔を保つのが悪い癖だつたのだ...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...石のやうに冷たく固くなつてしまふ悪い癖――その呪はしい一面の性質が...
水野仙子 「散歩」
...一頃悪い癖が附いて寄席に行かないと寝附かれないようになったこともある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...一度舌にこの悪い癖をつけると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――あいつも口の軽いのが悪い癖だから...
山本周五郎 「青べか物語」
...あなたがどうしてお訊きになりたいかということ」「――悪い癖だ」万三郎は手を振った...
山本周五郎 「風流太平記」
...離せ」「また悪い癖を出すか...
吉川英治 「三国志」
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