...御当人少々極(きま)りが悪いかも知れない...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...富江の言っていた「悪い男」か...
高見順 「いやな感じ」
...雪子も妙子も彼に悪い感じを持った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悪い事出来んもんやなあ思うて急に私の顔色変って来ましたのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼等の物理学の中に潜む気味の悪い怖ろしい幽霊である...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...何か、うまい計略でも考えて――)女狩は、川岸の乱杭の中に、流れついた竹が、ぴくぴく動きながら、立っているのを、じっと凝視(みつ)めて(兄も、運の悪い、えらい奴に、討たれたものだ...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...「悪い友達?」「ええあの表通りの教師の所(とこ)にいる薄ぎたない雄猫(おねこ)でございますよ」「教師と云うのは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そんな人の悪い事をする僕じゃない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...当然足の悪い紳士がリッチフォード氏へ盛塩を送った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...やって悪いものがそこに入っているのです...
宮本百合子 「幸福の建設」
...悪いのは貴公等ではなくて時世だろう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...腸の悪い時には葛湯のようなドロリとしたものが良いので...
村井弦斎 「食道楽」
...あれは悪い兆候だ」と云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庄兵衛は少し間(ま)の悪いのをこらえて言った...
森鴎外 「高瀬舟」
...家元には都合の悪いものであったに違いない...
柳宗悦 「四十年の回想」
...「どこかおかげんが悪いので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...悪いことがあるもんですか...
山本周五郎 「花も刀も」
...出入りの大工が「旦那の御きげんの悪いときには絵をお願いするに限ります」と...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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