...だから、よく見ると内地の馬とちがって、みばは悪いが、がっちりした体つきをしているよ」俺は黙って下唇を噛んで――つい歯に力がはいりすぎて、痛えと放したりして、金原の話を聞いていた...
高見順 「いやな感じ」
...」杉野君は、機嫌が悪い...
太宰治 「リイズ」
...品行(ひんこう)の悪いのは困るけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...それも自分の都合悪い但し書きのとこ手エで隠してて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...どこか体に悪いところのあるようなその女は...
徳田秋声 「黴」
...意地の悪いことをしやがったら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは悪いことではない...
永井隆 「この子を残して」
...悪い人に悪い物を見つかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...甚(はなは)だ文部省に受けが悪い人間でありますが今度の文展も公(おおやけ)には書きませんでしたが...
夏目漱石 「模倣と独立」
...悪い老女なのでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...けれ共同情を起させると云う事よりも倍も倍も悪い事が起ると云う事を考えなければなりません...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...それに就いては何でも悪い奴等が取りついて...
三好十郎 「樹氷」
...悪いきっかけというようなものを作らないように女たちには気をおつけなさいよ」などと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...余所目(よそめ)には痩せて血色の悪い秀麿が...
森鴎外 「かのように」
...「いっぺんにそう続けては却って悪いだろう...
山本周五郎 「さぶ」
...そんな話を聞かされるたんびに頭の悪い福太郎はオドオドと困惑して心配するばかりで...
夢野久作 「斜坑」
...都合の悪いことがあるから...
吉川英治 「江戸三国志」
...この首を授けてたまるか」「あきらめの悪いやつが」「待てっ...
吉川英治 「三国志」
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