...あの愚かな牧師の云ふ事をおきゝなすつたの? 仕合せぢやなかつて? 私が貴方に何か悪い事をして? それだのに貴方は私の墓を発(あば)いて...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...風儀は確に悪いようです...
芥川龍之介 「上海游記」
...隙を見ては悪いことが起る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...叔父さんは、悪いひとだ...
太宰治 「新ハムレット」
...そのうちにだれいうとなく坊っちゃんもだいぶお悪いという噂が立って...
橘外男 「逗子物語」
...そんなに悪い女じゃないのです...
田中貢太郎 「嬌娜」
...庸三は何か胸糞(むなくそ)の悪いような感じで...
徳田秋声 「仮装人物」
...非常に気味の悪い言葉遣いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...無提灯で帰るのは景気が悪いですからね...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪いか」御厩左門次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他人よりも始末が悪いからだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それは君が悪いからだよ」と宥めるような調子でいった...
久生十蘭 「肌色の月」
...ちと具合が悪いけれど)実に身の毛もよだつやうな怖ろしい話をして聴かせたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...だからこの人たちの抵抗論は今後起りうる悪い事態を予想して...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...胃の悪い時にお粥(かゆ)のようなネバネバしたものを与えると一層悪くなります...
村井弦斎 「食道楽」
...おからだがお悪いんじゃございませんか...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...「どうもいつもよりぐあいがお悪いようですから...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...やはり都会の少年の中には悪い癖(くせ)があるなと...
吉川英治 「神州天馬侠」
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