...もっと人間を悩ますあるものが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...我いま世に不用なるのみならず我の存在は反(かえ)って世を悩ますものなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...丹府を悩ますと雖も...
太宰治 「右大臣実朝」
...何故(なにゆえ)に人民を悩ますのじゃ」道人は先(ま)ず喬生からその罪を白状さして...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...自分ばかりが何故(なにゆえ)こうまで頭を悩ますのであろうと...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...彼には良心を悩ます幽霊などというものがいるかどうかということを観察するためであったのだろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そして私たちを悩ますことのないように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しきりに我を悩ますものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...隊を悩ますところ少くなかったが...
中村地平 「霧の蕃社」
...そんな利害の念に頭を悩ます余地がなかったのである...
夏目漱石 「こころ」
...愚問を発して悩ますんだ...
久生十蘭 「黄泉から」
...徒(いたずら)に彼を悩ますの具となるに過ぎざることを知りければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...彼らを悩ます政府の圧政と暴政...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...時に暴虎ありて国中を悩ますので王元帥に命じ討ち平らげしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...何故女王を宮中へ入れるようなよけいなことを自分は考えついて御心(みこころ)を悩ます結果を作ったのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよ心を悩まする媒(なかだち)となった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...不確かな埋めあわせなどを約束してわたしを苦しめ悩ますことがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「四民を悩ます害虫ども...
吉川英治 「三国志」
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