...この哲学者たちは限界より外のものを理解しようとして心を悩ますのは無用であると教えたパルメニデス(Parmenides)やピロ(Pyrrho)の信奉者である...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...永島はもはやそのことで心を悩ますことをしなくなった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...実際にはその人は存在しておらぬのではなかろうかなどとむだなことに頭を悩ます者は一人もない...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...こうしてお菊を悩ますのも...
田中貢太郎 「累物語」
...人民を悩ますから...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...私の敬愛する友人を悩ますことが私を責める(現に昨日...
種田山頭火 「其中日記」
...生と死との無数の萌芽(ほうが)が、魂を悩ます...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しまいにはどうかしてこの内面の活動から逃(のが)れたいと祈るくらいに気を悩ますのだけれども...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...かえって神経を悩ますだけが損だと打算した彼はわざと黙っていた...
夏目漱石 「明暗」
...被告の住居を襲って悩ますことのほうを選んだのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...お京さんが、若(わけ)えころは、おれの親父を悩ましたというが、お前も、まったく、おれを悩ます...
火野葦平 「花と龍」
...徒(いたずら)に彼を悩ますの具となるに過ぎざることを知りければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...社会を悩ます害悪の全部または大部分を生み出すものとして人類の制度を罵倒することに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...浅井郡馬川は洪水の時白馬出て往来人を悩ますという...
南方熊楠 「十二支考」
...第百八十二 交際法結婚問題は今の世の人がともに心を悩ます所...
村井弦斎 「食道楽」
...単に人を悩ます者がおとらであり...
柳田国男 「山の人生」
...彼を悩ますのは女たちであった...
山本周五郎 「青べか物語」
...今度はうんと悩ますにちがいない...
吉川英治 「三国志」
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