...自分の号のように悦んで下さったものである...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...兎に角法悦らしいものにひたれるのだから...
辰野九紫 「青バスの女」
...」王夫人は悦(よろこ)んで小翠をもらい受けることにして厚くもてなした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...悦子の「姉ちやんは」は「東京で見る月夜哉(かな)」となっていたのを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...学校まで悦子を送り届けて置いて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦子を背負わなければならなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そうした盛り場に連出して悦ばせることが...
徳田秋声 「あらくれ」
...先生」わたしの声は悦びに額(ふる)えていたに相違なかった...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...先生は宇頂天(うちょうてん)なほど悦んで...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...説く者も学ぶ者も互いに満悦し得心すれば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...大造(たいそう)悦(よろこ)んで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...いくつもいくつも力一杯酌女に背中をなぐられながら悦に入つてゐるのであつた...
牧野信一 「疑惑の城」
...青白いともしびを點じ微かな悦びをくゆらしそれから月光を吸ふつめくさの原...
宮澤賢治 「うろこ雲」
...清悦という盲人のような名を用いていた...
柳田国男 「雪国の春」
...その満悦ぶり、鯉の吹流しみたいですな、と川辺さん云ふ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...光悦が絵筆を持って背を向けてしまうと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「案内しやい」と、墨菊太夫の肩につかまって立ち上がり、側から光悦が、「まあ、まあ」と、引き止めても、「いいや、わしが行って吉野を連れてまいる――旗本ども、あの方々の席へわしを案内しやれ、おん大将の御出馬に候ぞ、われと思わんものは、尾(つ)け、尾け」危なかしくってはらはらさせられるが、放(ほ)っておいても決して危なくないのが酔っぱらいである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...従って宗教的な法悦と官能的な陶酔との融合が成り立つということも...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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