...鬼婆が悦んでそれに乗ると...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...もうすぐです」しかしKはそこにじつとしてゐるに堪へないほどの喜悦に似た心持を何うすることも出来なかつた...
田山録弥 「海をわたる」
...わたしの悦(よろこ)びです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...其折(そのをり)の喜悦(よろこび)は出(で)て行(ゆ)く今(いま)の悲痛(かなしみ)の千萬倍(せんまんばい)であらうぞよ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...愉悦や童心や夢想のなかにこそ...
豊島与志雄 「小説集「白塔の歌」後記」
...あははは」と御客さんは大恐悦の体(てい)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...人生最大の悦楽と心得ていたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...読者というものが下層階級の人間と知合いになることを余り悦ばないことをよく知っているからだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...けだしこれを得て悦ぶべきものは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...今日の独立を悦ばずしてかえってこれを愍笑(びんしょう)するの勢いに至るは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その水の音は心の奥底までに静に沁み込んで来るやうな涙ぐましい悦びを伝へて来るのでした...
牧野信一 「青白き公園」
...見物は鬨の声を挙げて悦んだ...
牧野信一 「熱海線私語」
...そのときひと膝乗り出した宗悦が「私はこういう不自由な身体で根津から小日向まで...
正岡容 「我が圓朝研究」
...故ロメーンスは人間殊に小児や未開人また猴(さる)や猫に残忍な事をして悦楽する性ある由述べた...
南方熊楠 「十二支考」
...塾生中の主なるものは掛川の宮崎健斎、上田の小島順貞(じゆんてい)、対馬の塩田良三(りやうさん)、弘前の小野道悦、福山の内田養三、斎木文礼、岡西養玄、家守某(いへもりぼう)、備中国松山の柳井柳仙、久留米の平川良衛(りやうゑい)、棚倉の石川良宅、上野国高林の松本文粋、新発田(しばた)の寺崎某、山形の志村玄叔等で、其他猶津山、忍(をし)、庄内等の子弟があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...酒を礼にしたら悦んだということはありそうな話であった...
柳田国男 「山の人生」
...深い悦びが、生の悦びが體躯(からだ)全體に漲つて來る...
吉江喬松 「霧の旅」
...二光悦も灰屋紹由(しょうゆう)も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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