...おのれが悦(よろこび)にえとゞかねばとて...
トゥルゲニエフ Ivan Tourguenieff 上田敏訳 「一僧」
...漣(さざなみ)の悦(よろこ)び勇み...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...疲れた人々の闇(やみ)の世界に喜悦の光をもたらすものではないか...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...好い人があったと思って悦(よろこ)んだ...
田中貢太郎 「胡氏」
...彼女は悦子の眼を避けるようにしながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...かの失敗した試みに伴のうた強烈なる法悦の記憶に比べてかえって希薄である...
寺田寅彦 「映画時代」
...何か悦(よろこ)びさうなものをもつて行きたいと思ふと...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...この子がほんのひと時でも私から父の愛を受けて悦んでくれたら……...
永井隆 「この子を残して」
...光悦そのものの肉身の手にかけて焼き上げたもの――むやみに...
中里介山 「大菩薩峠」
...また子供も悦(よろこ)んで車夫になるであろう...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...楽声を聴いて心を悦ばせるには...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...其擧を聞見して心に悦の感を生じ...
福沢諭吉 「帝室論」
...狂人を紹介せる嘉悦氏もまた無礼ならずやと...
福田英子 「妾の半生涯」
...ただもうわけもなく恐悦していた...
正岡容 「小説 圓朝」
...さも悦(うれ)しい音信(たより)のやうに吹聽した...
正宗白鳥 「孫だち」
...於私(わたくしにおいて)も拍悦の御事に候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...光悦の手に持たれてそれが動いた時...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この贈り物は先生を悦(よろこ)ばせたようです...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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