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伊良子清白 「孔雀船」
...」イヴロバッツ氏は私の好意を悦んだ...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...鬼婆が悦んでそれに乗ると...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...今しがた悦子と一緒に戻って来たお春の報告に依(よ)って一段と確実性を帯びるに至った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦子は母と相談して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...主(あるじ)は一人悦に入りながらとき/″\盃のふちを舐(な)めている...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...が間もなく海面も、優しい、悦ばしい、情熱的な――とても人間の言葉では名指すことも出来ぬ色合になる...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...姉の助かったことを悦(よろこ)び...
徳田秋声 「縮図」
...「斯様(こんな)にうまい水瓜をはじめて食べました」とS女に悦びをのべたのでした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こんな傍若無人(ぼうじゃくぶじん)の囈語(げいご)を吐いて独(ひと)りで恐悦(きょうえつ)がるのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...壱銭銅貨位のや天保銭位の大きさのを買ってもらって悦んだが...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...説く者も学ぶ者も互いに満悦し得心すれば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自由と云ふ文字を遠くに置いて之を悦(しようきよう)して居たのである...
平出修 「逆徒」
...仮令(たとい)政子さんが其を悦んでも悦ばないでも...
宮本百合子 「いとこ同志」
...働く人からとかく悦びを奪ってしまいます...
柳宗悦 「民藝四十年」
...身の海外万里の地にあるのも打ち忘れて満身法悦にひたっているように見られたのであった...
山本実彦 「十五年」
...やれ古伊賀のヘラだの光悦茶碗のケズリがどうのといっても...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...私は桃太郎のお婆さんのやうな悦びを感じずにはゐられなくなつた...
若杉鳥子 「烈日」
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