...とにかく「塵一本」でも「自分のもの」として蓄(た)め込むことに無上の法悦(?)を感ずるRにとって...
犬田卯 「沼畔小話集」
...―――幸子はそう思って悦子の心臓部に手をあてて見...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「悦ちゃん、あんた悪い癖やわ、何でお客様が見えてはる時に、応接間覗くのん?」「悦子覗いたりせえへんよ」「(うそ)云いなさい、お母ちゃん見て知ってます...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ローゼマリーは特に許されて悦子の部屋に泊ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦子が看護婦を連れて引き移って行き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこに一種の鮮新な喜悦――心の視野が遠く延びて行くやうな喜悦――がある...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...非常な悦びとはしゃぎを四方に撒きちらしたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...保守論を悦(よろこ)ばざることなれども...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...主人も迂老の志を悦(よろこ)びいよ/\上木(じょうぼく)と決し...
福澤諭吉 「蘭学事始再版之序」
...御覧になつたら何んなに悦んだことだらうに……」と婆さんが述懐したのを私は厭にはつきりと覚えてゐる...
牧野信一 「熱海線私語」
...哀れな悦びを感じた...
牧野信一 「F村での春」
...会心の作を得たことを悦(よろこ)び...
牧野信一 「ゼーロン」
...子は玄悦(げんえつ)で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...他の『清悦物語』とは異なっている...
柳田国男 「雪国の春」
...お悦は角三郎の行きとどいた気持がうれしかった...
吉川英治 「御鷹」
...人呼んで本阿弥光悦というが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「武者修行どの」光悦は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...父らしい務めをしなければなりません」「…………」光悦は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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