...この春かりそめの患いからポツンと死んでしまったため...
海野十三 「火葬国風景」
...永の御病気とのことでございますが……」「二十年来の患いで...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...決定的な患いをなしているのだが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...永い患いとが二人の中を隔てました...
中里介山 「大菩薩峠」
...父親は永の患いで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恋患い見てえなことをやるかえ」「たんとはやりませんね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...月に三度も恋患いが出来るかよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大の男が恋患いで死ぬ気遣(きづけ)えはねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...独り娘お由利が長の患いで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悩ましい暖気にあてられたのが患いになり...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...松風 そのような女がおりましては、御家の患い...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...患いついてすぐ代地の家へ引き取ると...
正岡容 「小説 圓朝」
...揚句に芝居の仙台様がお脳気(のうけ)を患いやしめえし...
正岡容 「小説 圓朝」
...たった二へん高座から喇叭(ラッパ)を吹かせたままでいまだに患いついてしまっている壮年の落語家の上を思っての詠である...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「うちはどんな暮しをしていたんだ」「おっ母さんが長患いをしていた...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...患いをなした蜀の根を断つは...
吉川英治 「三国志」
...多感な老公はおそらく魂魄となるまでそうした人の悩みを身の患いに悩むであろう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...もっとも常に足拵(ごしら)えがよければそんな患いもないのだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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