...悠然と歩いてゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...腰かけから悠然と立つと...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...じつはただ――出来るだけ悠然とこのチャアルス街(がい)角の入口をまたぎながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...陶然として歩を運び悠然として山を観るのである...
種田山頭火 「行乞記」
...悠然として変らない身心となりたい...
種田山頭火 「其中日記」
...自分ながら感心するほど悠然として朝寝をする...
種田山頭火 「私の生活」
...この国の人生はこの音楽の其の通りであらう……然るを船は悠然として...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...道路の真ん中を悠然と歩きながら...
中谷宇吉郎 「面白味」
...肝腎の平次は悠然と坐り込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そいつに脅(おびや)かされるぜ」平次は悠然として晩飯の膳を押しやります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悠然として餘念なし...
樋口一葉 「琴の音」
...ママが姿勢を崩さずに悠然と坐っていたのにはおどろいて...
久生十蘭 「だいこん」
...悠然と敦賀へ下って行った...
久生十蘭 「無月物語」
...悠然と、しつかり歩かなければ――」小樽は、わざと声を出して、重々しく唸つた...
牧野信一 「黄昏の堤」
...沖には白色の立派な軍艦が悠然と浮ぶ...
山本笑月 「明治世相百話」
...万平の憲作は悠然と外に出た...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...あのように悠然と出来るものかと矢代は思いながら...
横光利一 「旅愁」
...にもかかわらず、菅沼藤蔵は、やがて池へむかって、悠然と、放尿していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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