...悠然として笑を續けさせて居た...
石川啄木 「病院の窓」
...すでに例の五ツ紋の古羽織の肩が悠然とうごいて席を離れていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...悠然と読書にシャレ込もうという寸法であった...
橘外男 「雷嫌いの話」
...陶然悠然としてベツドへ...
種田山頭火 「其中日記」
...」悠然として巻煙草(まきたばこ)を吸い初める...
永井荷風 「すみだ川」
...B29一機はくるりと舵を換へ悠然と飛去るのであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...山チイだけがひどく悠然としているので憎らしくなっていってやった...
久生十蘭 「だいこん」
...やがて扉を引開けて例の貴人の相を悠然と廊下へ突き出し...
久生十蘭 「魔都」
...悠然と煙草を喫いだした...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...足許を踏みしめて一歩々々せまるように悠然と...
本庄陸男 「石狩川」
...悠然と受話機を掛けたのである...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...ツェッペリンは悠然と向こうへ飛んで行きます...
三浦環 「お蝶夫人」
...悠然として進退せり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...悠然と立ち出でんとする...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...すると泰助は悠然として...
山本周五郎 「思い違い物語」
...遥かに熊本城を望んで悠然と葉巻を燻(くゆ)らし...
山本笑月 「明治世相百話」
...悠然と椅子の上に両肱を張った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...悠然と弾き語りをつづけていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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