...彼女は悠然とした表情で話を聞いた...
...山々の間に広がる美しい景色に、悠然とした気持ちになった...
...彼は悠然とした生き方をしている...
...一人旅をすると、悠然とした時間が過ごせる...
...悠然とした気分で、好きな音楽を聴きながら読書するのが好きだ...
...悠然として小さな体を現した...
芥川龍之介 「毛利先生」
...ついてはその無礼の次第をお明(あか)し下さる訣(わけ)には参りますまいか?」桃太郎は悠然(ゆうぜん)と頷(うなず)いた...
芥川龍之介 「桃太郎」
...「敷島」を出して成るべく悠然(ゆつたり)と喫ひ出したが...
石川啄木 「病院の窓」
...悠然(いうぜん)と待(ま)つたのである...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...この泰然として動かず悠然として流るる山河の形勢は...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...歩(あゆみ)遅(おそ)むることもなく、急ぎもせずに、悠然と、塵にまみれし群象をめあての国に導けば、沙(すな)の畦(あぜ)くろ、穴に穿(うが)ち、続いて歩むともがらは、雲突く修験山伏(すげんやまぶし)か、先達(せんだつ)の蹤蹈(あとふん)でゆく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...腰かけから悠然と立つと...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...悠然(ゆうぜん)と出て来た...
海野十三 「空中墳墓」
...開かれた第十室の入口から悠然と姿を現わしたのは誰でもなく...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...昨夜の悠然(ゆうぜん)たる態度に似ず...
海野十三 「赤外線男」
...悠然(ゆうぜん)と台所にあがり込み...
太宰治 「新釈諸国噺」
...出来るだけ悠然と彼女の腕をとってまた通りへ退却した...
谷譲次 「踊る地平線」
...其最高の頂に諸神と離れ悠然と坐せる雷霆のクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お民は身動きもせず悠然として莨の烟を吹いている...
永井荷風 「申訳」
...悠然と敦賀へ下って行った...
久生十蘭 「無月物語」
...どうやら父の感情よりは遥かに悠然たる慈しみに充ちてゐるのが明らかだつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...悠然と、しつかり歩かなければ――」小樽は、わざと声を出して、重々しく唸つた...
牧野信一 「黄昏の堤」
...沖には白色の立派な軍艦が悠然と浮ぶ...
山本笑月 「明治世相百話」
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