...彼女は悠然とした表情で話を聞いた...
...山々の間に広がる美しい景色に、悠然とした気持ちになった...
...彼は悠然とした生き方をしている...
...一人旅をすると、悠然とした時間が過ごせる...
...悠然とした気分で、好きな音楽を聴きながら読書するのが好きだ...
...「敷島」を出して成るべく悠然(ゆつたり)と喫ひ出したが...
石川啄木 「病院の窓」
...悠然と天井を仰いで...
泉鏡花 「婦系図」
...歩(あゆみ)遅(おそ)むることもなく、急ぎもせずに、悠然と、塵にまみれし群象をめあての国に導けば、沙(すな)の畦(あぜ)くろ、穴に穿(うが)ち、続いて歩むともがらは、雲突く修験山伏(すげんやまぶし)か、先達(せんだつ)の蹤蹈(あとふん)でゆく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...悠然と腰をおちつけている...
谷譲次 「踊る地平線」
...じつはただ――出来るだけ悠然とこのチャアルス街(がい)角の入口をまたぎながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...又悠然と静止することも止めて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...」悠然として巻煙草(まきたばこ)を吸い初める...
永井荷風 「すみだ川」
...悠然と水中に静止したまま...
中谷宇吉郎 「異魚」
...吾輩の眼前に悠然(ゆうぜん)とあらわれた陰士の顔を見るとその顔が――平常(ふだん)神の製作についてその出来栄(できばえ)をあるいは無能の結果ではあるまいかと疑っていたのに...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お前の大變が來さうな空合だと思つたよ」悠然と煙草の烟(けむ)を輪に吹き乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大層機嫌が良いやうだが」平次は悠然として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悠然(ゆうぜん)と...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...悠然と民政党側の議席に就いた...
火野葦平 「花と龍」
...どうやら父の感情よりは遥かに悠然たる慈しみに充ちてゐるのが明らかだつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...急がず騒がず悠然として...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...S=道場内用意万端整えて白倉、悠然と進み出る...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...武士は悠然とした動作で濡縁にあがり...
山本周五郎 「風流太平記」
...悠然として大暖炉の横にかかったカレンダーを振り返った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索