...彼女は悠然とした表情で話を聞いた...
...山々の間に広がる美しい景色に、悠然とした気持ちになった...
...彼は悠然とした生き方をしている...
...一人旅をすると、悠然とした時間が過ごせる...
...悠然とした気分で、好きな音楽を聴きながら読書するのが好きだ...
...悠然と云ふのは、決して好い加減な形容ぢやない...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...悠然と参謀の問に答えた...
芥川龍之介 「将軍」
...歩(あゆみ)遅(おそ)むることもなく、急ぎもせずに、悠然と、塵にまみれし群象をめあての国に導けば、沙(すな)の畦(あぜ)くろ、穴に穿(うが)ち、続いて歩むともがらは、雲突く修験山伏(すげんやまぶし)か、先達(せんだつ)の蹤蹈(あとふん)でゆく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...洋杖(ステッキ)をふりふり悠然と濶歩(かっぽ)してゆくのだった...
海野十三 「深夜の市長」
...非力のため相手がそうして悠然と立ち去って行くのを黙って見送らねばならぬといった形であった...
高見順 「如何なる星の下に」
...されども死者は戰馬驅る術を忘れて悠然とうづまく塵の中に伏す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...砲銃相接するの修羅の衢(ちまた)に悠然として平服を着し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...時勢は最早(もはや)文政天保(てんぽう)以後の浮世絵師をして安永(あんえい)天明(てんめい)時代の如く悠然(ゆうぜん)として制作に従事する事を許さざるに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...この悠然たる桶屋さんの...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠然(ゆつくり)として鈍(にぶ)い棹(さを)の立(た)てやうをするのに心(こゝろ)を焦慮(あせ)らせて「どうしたんべ...
長塚節 「土」
...その後から彼が悠然と歩んだ...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...私は悠然と落ちた帽子を拾い着崩れた着物の襟を合わせ...
西尾正 「陳情書」
...ママが悠然といった...
久生十蘭 「だいこん」
...悠然と髪を撫であげ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...悠然と民政党側の議席に就いた...
火野葦平 「花と龍」
...和尚が立派な風体で悠然と現れます...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...さらばその後の上達ぶりを見てやろうか」自斎は悠然と編笠の紐を解く...
吉川英治 「剣難女難」
...悠然と弾き語りをつづけていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??