...彼女は悠然とした表情で話を聞いた...
...山々の間に広がる美しい景色に、悠然とした気持ちになった...
...彼は悠然とした生き方をしている...
...一人旅をすると、悠然とした時間が過ごせる...
...悠然とした気分で、好きな音楽を聴きながら読書するのが好きだ...
...悠然と庭へ御下りになった...
芥川龍之介 「邪宗門」
...少し悠然(ゆっくり)と落付いて話込んでいましたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...夜光命は、金あるまゝに、悠然尻を据ゑ、『四五日湯浴せむ』といふ...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...彼はできるだけ心を沈静(おちつ)けて悠然として登って往った...
田中貢太郎 「魔王物語」
...近眼と遠眼とがこんがらがってきたように、或は悠然として、或は茫然として、山を空を土を眺めることができるようになった...
種田山頭火 「三八九雑記」
...其最高の頂に諸神と離れ悠然と坐せる雷霆のクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...忽ち看る一人の船頭悠然舷(ふなべり)に立出で橋上の行人を眺めやりつつ前をまくって放尿す...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...悠然対芬菲...
夏目漱石 「草枕」
...悠然と其処(そこ)を出て...
沼田一雅 「暗夜の白髪」
...悠然と青空を劈いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黒眼鏡をかけてパイプを啣えたそのひとが悠然と降りてきて...
久生十蘭 「だいこん」
...悠然とかつ楽しげに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...とっくに出たんだろうと思ってたのに……」「仕様がないから悠然とかまえてることさ」中川が金のことで自分を追及しはじめて間もなく...
宮本百合子 「刻々」
...やはり悠然と怠けてゐることがからだによいらしかつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...そして持彦は悠然と加茂の土手をつたい...
室生犀星 「花桐」
...また悠然たる態度を見る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...悠然として静的表現を守っていられる筈はない...
夢野久作 「鼻の表現」
...悠然と五足(いつあし)六足(むあし)引き揚げて来た――その刹那である...
吉川英治 「剣難女難」
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