...末は田舎へ引込むなりして悠々自適(ゆうゆうじてき)の生活ができるというものと...
海野十三 「柿色の紙風船」
...いつそ簡素な田舎(ゐなか)ぐらしに隠遁したやうな気持で悠々自適してゐた方がよかつたなぞと考へた...
武田麟太郎 「現代詩」
...それこそ晴耕雨読とでもいうべき悠々自適(ゆうゆうじてき)の生活をなさっているのだ...
太宰治 「佳日」
...檻の中なる狼は、野に遊ぶ虎をひしぐとか、悠々自適、時を待つてゐます...
太宰治 「春夫と旅行できなかつた話」
...今こそは一切の公職を辞して悠々自適の生活を送っていましたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...私の境地は悠々自適でなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...あとは特許を売って悠々自適に隠居です...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...異境に悠々自適するその生活態度は...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...職務以外の悠々自適を試みているというわけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして釣を垂れて悠々自適を試みていましたそうですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠々自適(ゆうゆうじてき)の生活をしているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...例によってブリストルのエデス・ペグラアのもとにあって悠々自適をきめこんでいたのだ...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...八畳敷の座敷を我が居室と定めてその中に悠々自適するの覚悟があればその人は自(おのずか)ら幸福を感じ得られますが八畳では狭い十畳にしたい...
村井弦斎 「食道楽」
...何の務めにも拘束されず悠々自適せねばならない」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...引退して悠々自適なさればよかったのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は離縁されて後は生野で悠々自適...
柳田国男 「故郷七十年」
...最早(もう)この事件をスッカリ頭から取り去て悠々自適の裡(うち)にビタミンを摂取したまえ……イヤ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...画などを習って悠々自適したいなどともいっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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