...改悛(かいしゅん)の余地を与えんため...
有島武郎 「或る女」
...そうすることは改悛した煙草噛み前科者がはらわなければならない罰金である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...とうてい改悛(かいしゅん)の見込みなき白昼の大盗...
太宰治 「創生記」
...或は悪を長じて以て悛(あらた)めず...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...改悛の念のない邪悪なある侯爵が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...かつは自己――千々岩はいたく悔悛(かいしゅん)覚悟(かくご)せる由をほのめかしつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...河上博士という一人の左翼学生が弾圧と骨肉愛とで遂々「改悛」でもしたように見える...
戸坂潤 「社会時評」
...改悛の状が顕著なわけである...
戸坂潤 「社会時評」
...改悛という道徳的エネルギーに転化しようというのである...
戸坂潤 「社会時評」
...なぜなら、ここでもこの頃矢張治療主義(?)が、改悛主義が、流行するらしいからである...
戸坂潤 「社会時評」
...そして今ではほんとに改悛している...
豊島与志雄 「過渡人」
...受刑人はまた同時に悔悛者だった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...懲罰の主意とする処は改悛にあるや言うを俟たず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...怒りやまた熱烈な悔悛に於けるみごとな笑ひ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...しかるに魔悛(あらた)めず物を乞い続けてやまず...
南方熊楠 「十二支考」
...その祈りのあとさきの行為がなにか補償悔悛の証拠を示してくれないならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その恐怖がしばしば彼の思想を悔悛の中に投げいれるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ご改悛(かいしゅん)がなければ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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