...Yは果してU氏の思うように腹の底から悔悛(くいあらた)めたであろう乎...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...あまつさえ自分に罪を犯した不義者を心から悔悛(くいあらた)めさせるための修養書を買って与えたという沼南の大雅量は普通人には真似(まね)ても出来ない襟度(きんど)だと心から嘆服した...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...とうてい改悛(かいしゅん)の見込みなき白昼の大盗...
太宰治 「創生記」
...或は悪を長じて以て悛(あらた)めず...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...「改悛の状」なのである...
戸坂潤 「社会時評」
...改悛転向法という修身教育教程にまで...
戸坂潤 「社会時評」
...なぜなら、ここでもこの頃矢張治療主義(?)が、改悛主義が、流行するらしいからである...
戸坂潤 「社会時評」
...今日でも大して改悛されてはいないことになる...
戸坂潤 「読書法」
...外国の犯人はあまり改悛(かいしゅん)するものがないとのことじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして今ではほんとに改悛している...
豊島与志雄 「過渡人」
...贖罪とか悔悛とか...
豊島与志雄 「ものの影」
...私がなした悔悛(かいしゅん)と私が立ち戻った善行とにはついに多少の幸福が伴ったということを言い得んがためだ! 先刻...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悔悛の余地を与えるために...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...因業おやじさえ改悛すると考えましたし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...賠償もせず悔悛もせずにお許しを乞うほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは我々がいくらかでも改善改悛に向っているからであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...死と忍耐と悔悛とをわたしに説ききかさずにはいない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...藤井紋太夫が改悛(かいしゅん)を誓ったのは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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