...クララは改悛者(かいしゅんしゃ)のように啜泣(すすりな)きながら...
有島武郎 「クララの出家」
...Yは果してU氏の思うように腹の底から悔悛(くいあらた)めたであろう乎...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...これが神を畏(おそ)れ罪を恥じて悔悛めた人であろう乎...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...心から悔悛めれば罪は奇麗に拭(ぬぐ)い去られると懇々説諭して...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...改悛(かいしゅん)をすすめたりして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...受刑人はまた同時に悔悛者だった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...贖罪とか悔悛とか...
豊島与志雄 「ものの影」
...彼のあらゆる悔悛(かいしゅん)は失われ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決して改悛(かいしゅん)する必要がないと思うほど...
永井荷風 「妾宅」
...此の少年に改悛の情無しと見たパラオ支廳の警務課が...
中島敦 「環礁」
...怒りやまた熱烈な悔悛に於けるみごとな笑ひ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...決してその初(はじめ)の志を悛(あらた)めないと定(きま)ッていれば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかるに魔悛(あらた)めず物を乞い続けてやまず...
南方熊楠 「十二支考」
...怪しかる飲んだくれでしばしばなぐっても悛(あらた)まる気遣いなし...
南方熊楠 「十二支考」
...因業おやじさえ改悛すると考えましたし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだ真に改悛(かいしゅん)したものとは看做(みな)しにくい所があった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その恐怖がしばしば彼の思想を悔悛の中に投げいれるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ご改悛(かいしゅん)がなければ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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