...過ちを犯してからは、悔恨の念にかられている...
...賞を逃した彼女は、悔恨のため涙ぐんでいた...
...彼は悔恨の念に駆られ、自分の行いを反省していた...
...大切な人を失ったとき、悔恨の念が込み上げてくる...
...悔恨を胸に、今後は同じ間違いを繰り返さないようにしたい...
...悔恨の棘は我心を刺せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...遠い日の悔恨のようにその風物は私ににがさを強(し)うるものがあったのだ...
梅崎春生 「風宴」
...悔恨のかげりに彼をさそうのであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...28悔恨の虹におびえて ゆふべの星をのがれようとする 時をわすれた 内気な 内気なばらのはな...
大手拓次 「藍色の蟇」
...偶然にも短い訪問をしたために恐ろしい思いをさせられたハリントンの記録によれば「彼の悲哀と悔恨は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...大方このことが一生癒(い)やし難い悔恨となって附き纏(まと)うであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...――散歩、酒、花、人、悔恨...
種田山頭火 「松山日記」
...そして悔恨の代りに怨恨を...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ふたたび悔恨の念にとらえられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこで、兵馬はゆくりなく、吉原に於ての過去の夢を思い出し、悔恨の念と共に、あの時の相手がここに現われた女と、境遇はほぼ同じでも、行き方の全く違ったことを考えずにはおられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつにはなんの罪もないのだ」悔恨に溢れることばかりの自分たちの結婚が...
中村地平 「霧の蕃社」
...一瞬悔恨(くわいこん)と自責ともつかぬ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なみだによごれためるとんのづぼんをはいて私は日傭人(ひようとり)のやうに歩いてゐるああもう希望もない 名譽もない 未來もないさうしてとりかへしのつかない悔恨ばかりが野鼠のやうに走つて行つた...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...取り返しのつかない人生を浪費したという悔恨から...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...宿命・悔恨・反逆・悲惨……...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...かわいそうに」召使いの顔が興味半分から恥と悔恨の表情に変わった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...妹さてはよきところをのみおのれにくれしなりけりと思い、悔恨に堪えず、やがてまたこれも鳥になりて庖丁かけたと啼きたりという...
柳田国男 「遠野物語」
...悔恨や憎悪や復讐(ふくしゅう)心などのために...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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