...過ちを犯してからは、悔恨の念にかられている...
...賞を逃した彼女は、悔恨のため涙ぐんでいた...
...彼は悔恨の念に駆られ、自分の行いを反省していた...
...大切な人を失ったとき、悔恨の念が込み上げてくる...
...悔恨を胸に、今後は同じ間違いを繰り返さないようにしたい...
...ダアワの処置は悔恨(かいこん)の情のいかんに任(まか)せるという提議をした...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...苦悶(くもん)と悔恨(かいこん)とをつづけてきたのである...
伊藤左千夫 「老獣医」
...悔恨(かいこん)の色もなければ憎悪(ぞうお)の気も見えない...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...これらの悔恨と抗告を氾濫させている間にも...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...悔恨の無い日を送りたい...
太宰治 「正義と微笑」
...自分の欲望や悔恨と差向いになるのが恐(こわ)かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼等がその悩みや悔恨の深さによって神へ近づいてることを示すためであった...
豊島与志雄 「文学以前」
...悔恨と憂悶と希望と妄想と...
永井荷風 「写況雑記」
...われは悔恨のひと屋の中に唯ひとり忍び音の外に漏れんことをおそる...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...渡ることのできない彼岸を望む時の絶望と悔恨との淵に人の身を投込む……...
永井荷風 「雪の日」
...そして本当に心の底の底から悔恨なすつたのだわ...
長與善郎 「青銅の基督」
...それは甥(をひ)の千次郎の忿怒と悔恨(かいこん)とに歪(ゆが)む顏だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古き西洋の悔恨を嘗め...
萩原朔太郎 「家庭の痛恨」
...脣(くちびる)に臭ぞ殘る放埒の慾心のあさましく汚らはしああ悔恨は死を迫るつと起き出でてよろよろとたんすを探る闇の中しかはあれ共ピストルを投げやりてをののきぬ怖れぬ床に身を臥(ふ)してそのたまゆらに狂ほしく稚子のやうにも泣き入りぬさはしかすがに事もなく夜の明けたるを悦びて感謝の手をば合せぬる...
萩原朔太郎 「宿醉」
...外見的には華やかでも悔恨というサナダムシにひどく蝕まれ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...くやみたりない悔恨と否定と...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...義憤(ぎふん)と悔恨(かいこん)の血(ち)が交互(こうご)に頬(ほお)を熱(あつ)くした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...(ほんとにあってくれればよいが……いや、ある筈がない)あんな事、いわなければよかった――、その悔恨が、時と共に、もくもくと拡大されて行った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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