...吾が心しぞ いやをこにして 今ぞ悔しき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...酔いが醒(さ)めて蒼くなって後悔しても...
太宰治 「新ハムレット」
...――何をしてくれたのだ』しかし猟師は僧の非難を聞いても何等(なんら)後悔憤怒の色を表わさなかった...
小泉八雲 田部隆次訳 「常識」
...今更悔んでも追っ付かないことだけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あとでかならず後悔あそばされるときがござりますぞと申されて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...老遍路さんと別離の酒を酌む、彼も孤独で酒好き、私も御同様だ、下物は嬉野温泉独特の湯豆腐(温泉の湯で煮るのである、汁が牛乳のやうになる、あつさりしてゐてうまい)、これがホントウのユドウフだ!夜は瑞光寺(臨済宗南禅寺派の巨刹)拝登、彼岸会説教を聴聞する、悔ゐなかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...たとえ財産がなくなって後悔しようとも...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...最早や如何ほど後悔致候ても及びもつかぬ仕儀(しぎ)にて...
永井荷風 「榎物語」
...この人は法然に服しなかった人であったが上人誹謗の罪を懺悔し...
中里介山 「法然行伝」
...もう少し早くかねての計画――単于(ぜんう)の首でも持って胡地(こち)を脱するという――を実行すればよかったという悔いを除いては...
中島敦 「李陵」
...親方が後悔(こうかい)しているということがわかって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...と思われるのも皆自分の非常識に原因したことであると胸が痛くなるほどにも悔まれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを悪い事だったと思って後悔した時に限るようですからね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...この後悔を心から喜ぶであろう人々が全く一人もいなくなった頃になってやっと生じたことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...悔悟の状は充分に見えています...
吉川英治 「江戸三国志」
...寧子(ねね)は、それを見て、後では、「なぜ、御主君などへ」と、深く悔いた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...後で後悔するな」「その船を寄せぬと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すなわち曰く「これをもつて死罪をうるといへども悔いざるなり」と...
吉田松陰 「留魂録」
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