...子女は悉く殺され...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...悉に我が衣服(きもの)を剥ぎき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...其材料を悉く欧羅巴の著書に求め...
高木敏雄 「比較神話学」
...其他は悉く之を捨てて...
高木敏雄 「比較神話学」
...ただ学校の周囲が悉(ことごと)く水浸しになってしまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女の体と魂とが持つ悉(ことごと)くの美が...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...落葉木(らくようぼく)が悉皆(すっかり)若葉から青葉になった処で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一夜にして王宮の各外門は悉く警務部の日本巡査に依て守備せらるゝを見たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それを悉皆(すつかり)金(かね)に換(か)へて...
夏目漱石 「門」
...又授業の始まる前に悉(ことごと)く教室の窓を閉めて真暗な処に静まり返って居て...
「落第」
...八五郎の懷中などは悉(こと/″\)く見通しさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縁側に面した障子は悉く開け放たれて...
牧野信一 「お父さんのお寝坊」
...酔つての上の行動は悉く忘れたといふのは...
牧野信一 「貧しき日録」
...そして己れが実に浮々と愚かな態度でこの世に処して来たこと――それらが悉く拙劣な間違ひだらけな「雪景色」になつて...
牧野信一 「雪景色」
...悉(ことごと)くここに動いている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...当時召し使い給いし黒奴を悉(ことごと)く搦(から)め取って獄舎に投じ...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...悉(ことごと)く鳥打帽の下に収めるのは不可能で且つ不自然である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...「一郷も二郷も悉くなで切り」が行われる...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??