...……高ぶる者を見てこれを悉(ことごと)く鞠(かが)ませ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...悉く相一致して氏を助くるの態度を示したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...悉(ことごと)くその年次を穿鑿(せんさく)し出しぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...池の景色鮒の動靜悉く寫生なり陳腐ならず)○虚子曰く若い男女が相會して互に思ふはありふれた趣向なり但二日間の出來事と云ふに重きを置いて...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...青(あを)い木(き)の葉(は)が悉(ことごと)く濡(ぬ)れて...
夏目漱石 「それから」
...遂(つい)に仙姫(せんき)の援(たすけ)を得て悉(ことごと)く女の言うところを果す...
夏目漱石 「幻影の盾」
...「宗(そう)さんは何(ど)うも悉皆(すつかり)變(かは)つちまいましたね」と叔母(をば)が叔父(をぢ)に話(はな)す事(こと)があつた...
夏目漱石 「門」
...しかも知(し)らうと思(おも)ふ事(こと)は悉(こと/″\)く知(し)る事(こと)が出來(でき)なかつた...
夏目漱石 「門」
...悉く下の大広間の格天井(ごうてんじょう)に描かれた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の持っている海野十三氏著の幾十冊を悉(ことごと)く読破して...
野村胡堂 「無題(故海野十三氏追悼諸家文集)」
...故(ゆえ)に著者にとってはいやしくも正理を昧(くら)ます一切は――自分であっても他人であっても――悉(ことごと)く致命的にやっつけねば気がすまないのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...承久兵亂の記事に至りては半ば全く追記なり、若追記なりとせざれば、此日記者は數多の分身を有する人ならざるべからず、承久三年五月廿四日までは記者は鎌倉を中心として記述をなすと雖、廿五日の條に至りては初に自廿二日至今曉、於可然東士者、悉以上洛、於京兆所記置其交名也と鎌倉の事を記し、而して同日の條に今日及黄昏、武州至駿河國、爰安東兵衞尉忠家云々と駿河國に起れる事件を記す、日記者はこれよりして二個の分身を有す...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...彼等は悉く滝の汗を流してゐると見えて...
牧野信一 「創作生活にて」
...少くも未だ其覊旅の状況を悉(つく)さざる時の語である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...悉(ことごと)く軟派である...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...身内の筋(すぢ)が悉(こと/″\)く弛(ゆる)んですつと胸が開く様な暢達(ちやうたつ)な気持を覚える...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...悉(ことごろ)くたしなめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...悉有、すなわち仏性は、有無を超絶した絶対の有である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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