...悉(ことごとく)俗語ならぬはない...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...天下悉く商民商村と化した今日...
石川三四郎 「吾等の使命」
...悉(ことごと)く家庭の趣味は変って居る...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...悉(あら)ゆる権力の不正な圧迫が如何に彼女を殺さうとしたかゞ...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...すなはち悉に鰐どもをよび集へて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...伝承の真を悉く枉げざりしや...
高木敏雄 「比較神話学」
...持ってた物を悉皆(しっかい)取られても足りまへんので...
近松秋江 「黒髪」
...悉くそう考えている...
直木三十五 「南国太平記」
...悉く犠牲にして――)と...
直木三十五 「南国太平記」
...それを悉(ことごと)く食い尽してみたところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...戸(と)は悉(こと/″\)く開放(あけはな)つて障子(しやうじ)も外(はづ)してある...
長塚節 「土」
...悉(こと/″\)く當世(たうせい)らしい才人(さいじん)の面影(おもかげ)を漲(みなぎ)らして...
夏目漱石 「門」
...後は悉(こと/″\)く狩り集めた臨時の男女で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私(わたし)のやうに身(み)の廻(まは)りは悉(こと/″\)く心得(こゝろえ)ちがひばかりで出來上(できあが)つて...
樋口一葉 「この子」
...首は悉く野捨にした...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...家中悉(ことごと)く参列し...
吉川英治 「上杉謙信」
...それは悉(ことごと)く潰乱(かいらん)の兵...
吉川英治 「新書太閤記」
...領民が悉くキリシタンとなることを欲すると語った...
和辻哲郎 「鎖国」
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