...四五円包んで恵むのもあれば...
泉鏡花 「婦系図」
...天の人を恵む実に大なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...書物だけ恵むで欲しいといふのがある...
薄田泣菫 「茶話」
...地上の万物を恵むが如く...
高木敏雄 「比較神話学」
...愛を恵むということはあり得ない...
田辺元 「メメント モリ」
...「豊富な湿気が人間に食物を恵むと共に同時に暴風や洪水として人間を脅かすというモンスーン的風土の...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...けさ私は彼が財布をはたいて囚人らに恵むのを見た...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...金公にこの羽織を恵むなんて茶人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...一陽来復の火の色を恵むのも仁ではございませんか――どれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...小林のような横着(おうちゃく)な男に金銭を恵むのはおろか...
夏目漱石 「明暗」
...憐(あわ)れであるから金を恵むというも...
新渡戸稲造 「自警録」
...与え恵む可き事あらば財を惜しむ可らず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...畢竟(ひっきょう)主人が少年書生と見縊(みくびっ)て金を恵む了簡であろう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...恵むのなんのって...
三好十郎 「好日」
...人へ恵むということをあまり喜ばない...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...鹿島に恵むその気持があるなら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...恩を恵むべきである」といって...
吉川英治 「三国志」
...老人には寿米(じゅまい)を恵むなど...
吉川英治 「三国志」
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