...私たちはいくつ取つても/\たりないほど沢山のものに恵まれることが出来るのです...
伊藤野枝 「九州より」
...今宵(こよい)は十四日の明るい月に恵まれる筈だが...
海野十三 「空中墳墓」
...素肌に着物をきる頃の――晩春初夏は若者の恵まれる季節だ...
竹久夢二 「砂がき」
...ぐつすりとようねむれた、享楽情調を去つて感謝気分に入るとき、安眠は恵まれる...
種田山頭火 「其中日記」
...ゆたかに私共の心のうちに恵まれるものに相違ございませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして残りものをしこたま恵まれる...
中里介山 「大菩薩峠」
...江州人は地の不利に恵まれるというわけですな...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとより、それは素質とも相関係しましょう」「もちろん、天の時、地の利と言いますが、江州人には、天の不祥時と地の不利益の場合に、恵まれるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...あゝ此の地上に於て此の如き深い喜びが神から恵まれるのでなしにどこにあり得ませう! あゝ真心ほど美しく...
長與善郎 「青銅の基督」
...ビクターのオネーギン(一五五六)は豊かな美しさに恵まれる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...潤沢(じゅんたく)な学費を恵まれるわけにいかず...
野村胡堂 「楽聖物語」
...『第一の場合』即ち自然死に恵まれることでしょう」「嘘だ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...バランスと夢に恵まれることを...
原民喜 「鎮魂歌」
...君の監視者がきまったときのように幸運に恵まれるなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...また恵まれる時も来るもので...
宮城道雄 「私の若い頃」
...これからどんな良縁にも恵まれることでしょう...
山本周五郎 「やぶからし」
...その悪性が善性となる転機に恵まれることを願いもし...
吉川英治 「親鸞」
...人生の偉大と豊饒とは畢竟心貧しき者の上に恵まれるでしょう...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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