...彼は裕(ゆた)かに恵まれるであろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...恵まれる時が来た...
高見順 「如何なる星の下に」
...ゆたかに私共の心のうちに恵まれるものに相違ございませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから恵まれることを断念して...
中里介山 「大菩薩峠」
...江州人は地の不利に恵まれるというわけですな...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしその御蔭で漁村に住む人達にこれらの自然の饗応が存分に恵まれるのは有難いことである...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...あゝ此の地上に於て此の如き深い喜びが神から恵まれるのでなしにどこにあり得ませう! あゝ真心ほど美しく...
長與善郎 「青銅の基督」
...ビクターのオネーギン(一五五六)は豊かな美しさに恵まれる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...『第一の場合』即ち自然死に恵まれることでしょう」「嘘だ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...中には語学の才に恵まれるものもいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...また恵まれる時も来るもので...
宮城道雄 「私の若い頃」
...あなたがたが幸福に恵まれるのを目に見ては喜びながらも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...目こぼしの品が相当に恵まれるわけである...
柳宗悦 「京都の朝市」
...これからどんな良縁にも恵まれることでしょう...
山本周五郎 「やぶからし」
...人から物を恵まれるのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...便りもなかった人の――天来の機縁に恵まれるものではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人生の偉大と豊饒とは畢竟心貧しき者の上に恵まれるでしょう...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...我々は生を凝視することによって恐らく知り難い秘密の啓示を恵まれる事もあるだろう...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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