...息切れをこらえていると見え...
芥川竜之介 「歯車」
...傷つける帆村は息切れの入った減らず口を叩いていた...
海野十三 「蠅男」
...夫人は息切れがしてしばしば倒れ相になった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...実の所は胃病持だけに高い所は息切れがして堪らない故(せゐ)らしい...
薄田泣菫 「茶話」
...あれが駆けこんだのを見たと……」彼は息切れがしてことばをとぎらした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...息切れが止まると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すぐに息切れがした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...臨終の呼吸に交じり来る苦痛の息切れは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど堪え難い息切れがします...
中里介山 「大菩薩峠」
...起居(たちい)も息切れがするようになった...
久生十蘭 「ノア」
...息切れがして、すぐ傍の椅子の中へ落ち込んでしまった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...何うにも今日は疲れてゝ、息切れもするし、不愉快...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分のひどい息切れと...
堀辰雄 「菜穂子」
...彼女は息切れも大ぶ鎮まって来たので...
堀辰雄 「菜穂子」
...というのも息切れして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ただ敵の息切れがあるのみ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...あまり息切れがしているから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...寿女は息切れがして決して早くは歩けなかったから...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
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