...息切れをこらえていると見え...
芥川竜之介 「歯車」
...「最後の億万長者」の場合は思想のない諷刺のために息切れがしているのである...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...走れば十分とはかゝらぬ間なれど肥つた自分には息切れがして殆どのめりさうである...
伊藤左千夫 「奈々子」
...だが乞食は息切れがしているので返事が出来ない...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...あれが駆けこんだのを見たと……」彼は息切れがしてことばをとぎらした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...息切れがして、顔が熱くなった...
豊島与志雄 「オランウータン」
...息切れと咳(せき)との発作に襲われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...寡婦のユシュルーは、息切れがし、ぶかっこうで、田舎(いなか)の思い出話をいつも持ち出した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...走って来た息切れと...
直木三十五 「南国太平記」
...相当息切れがしていなければならないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...もんは疊を拭きながら息切れがしてゐる...
林芙美子 「秋果」
...陰鬱で憂鬱で緑がかっていて息切れする...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自分のひどい息切れと...
堀辰雄 「菜穂子」
...息切れを休めるうちには...
牧野信一 「山峡の凧」
...そのうちに私の息切れは収まりさうになりましたが私はその虫を眺めながら故意に大きな深呼吸をしました...
牧野信一 「砂浜」
...后怪しんで訳を聞き息切れるまで踊り廻る...
南方熊楠 「十二支考」
...ホンのチョット息切れがするだけだ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...そして烈しい息切れがした...
室生犀星 「みずうみ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??