...息切れのする瞼(まぶた)が颯(さっ)と...
泉鏡花 「印度更紗」
...「最後の億万長者」の場合は思想のない諷刺のために息切れがしているのである...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...待てエ」帆村は激しい息切れの下から...
海野十三 「蠅男」
...ぜいぜい息切れがするのが手に取るように聞えた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それに息切れが眼立って酷(ひど)い...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...あれが駆けこんだのを見たと……」彼は息切れがしてことばをとぎらした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...息切れが止まると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息切れや動悸(どうき)の恐れがない気候温和な転地場所のような...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...少し歩いても息切れがし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふとってよぼよぼした息切れのする五十歳ばかりの男で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もんは疊を拭きながら息切れがしてゐる...
林芙美子 「秋果」
...ついに停ったらしい三頭立(トロイカ)の癇の立った馬の荒い鼻嵐と重苦しい息切れが部屋の中まで響いて来たのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼女は息切れも大ぶ鎮まって来たので...
堀辰雄 「菜穂子」
...フィッシャー部長が息切れしながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...やつと息切れが止まると...
牧野信一 「ゾイラス」
...激しい息切れで座席に突ツ伏したまゝ蟇のやうに丸い背中を伸縮させてゐるだけだつた...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...ホンのチョット息切れがするだけだ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...息切れを感じるほど強く千鶴子に牽かれたある瞬間を...
横光利一 「旅愁」
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