...「最後の億万長者」の場合は思想のない諷刺のために息切れがしているのである...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...走れば十分とはかゝらぬ間なれど肥つた自分には息切れがして殆どのめりさうである...
伊藤左千夫 「奈々子」
...助手たちは息切れがしてきた...
海野十三 「宇宙戦隊」
...あまりに息切れがはげしくて...
海野十三 「火星兵団」
...それに息切れが眼立って酷(ひど)い...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...息切れがするので声を長く引くことも出来なかったので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そして二階の床(ゆか)に両足をおろすと同時に軽い息切れと興奮を感じるのである...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...息切れがして、顔が熱くなった...
豊島与志雄 「オランウータン」
...臨終の呼吸に交じり来る苦痛の息切れは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...深雪は(姉上の仇敵)と、すぐ、叫ぼうとしたが、息切れがして、叫べなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...脾臓がのさばって胃腸や心臓をおしつけているので、食べ物は多くは入らず、腸の通りは悪く、息切れはする...
永井隆 「この子を残して」
...息切れがして、すぐ傍の椅子の中へ落ち込んでしまった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...どんな人でも息切れがして途中で一憩みせねばならぬ...
久生十蘭 「魔都」
...その息切れの模様を沁々と眺めて同情した...
牧野信一 「剥製」
...草履を穿いている兄の方はかえって足が疲れ息切れがしていたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...草履を穿いてゐる兄の方は却(かへ)つて足が疲れ息切れがしてゐたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...登るにしたがって次第に潜る度がますます烈しく息切れがする...
松濤明 「春の遠山入り」
...あまり息切れがしているから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
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