...彼は木像のように息を凝らして突立(つった)っている...
李光洙 「愛か」
...――俺は花田をどう思っているのか?物影にしゃがんで息を凝らしていたあの時...
梅崎春生 「日の果て」
...息を凝らして様子を覗っていました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...「眼鏡のない顔」を数分の間息を凝らして視詰めてから...
谷崎潤一郎 「鍵」
...まんじりとせずに息を凝らしていると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...毎日一時間ぐらい根気よく縦坑の縁(ふち)に息を凝らしていた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...が盲人は息を凝らして...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...息を凝らしてぶるぶると全身の筋肉を震わした...
豊島与志雄 「蠱惑」
...息を凝らしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息を凝らしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたかも幻覚が消えるのを恐れてこわごわ息を凝らしてる者のようだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息を凝らしてその方を見つめていると...
豊島与志雄 「蘇生」
...息を凝らしていた...
豊島与志雄 「反抗」
...あ、娘の声が聞こえる!」彼女は周囲の人たちに黙っているように腕を伸ばし、息を凝らして、喜ばしげに耳を澄まし初めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャン・ヴァルジャンは息を凝らしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...息を凝らしてじっとたたずんで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...女は息を凝らして眼を据(す)える...
夏目漱石 「薤露行」
...あくがれ望んでいる……数百千の観衆が息を凝らしている……型の種類なぞは寧ろどうでもよろしい...
夢野久作 「能とは何か」
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