...穂高山へ登るのには御承知のとおり梓川(あずさがわ)をさかのぼるほかはありません...
芥川龍之介 「河童」
...渓流をさかのぼる時...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...さらにさかのぼると紀元一世紀のローマの詩人マルティアリスのエピグラムに...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その犯罪動機の説明が三十年も四十年も昔にさかのぼるのでは...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...戦死せる高市茂夫氏の遺骨にぬかづいて供へまつる柿よ林檎よさんらんたりなむあみだぶつなむあみだぶつみあかしまたたく蝋涙いつとなく長い秋も更けてわかれていそぐ足音さむざむひなたしみじみ石ころのやうにさかのぼる秋ふかい水が渡れない或る老人ひなたぢつとして生きぬいてきたといつたやうな十二月四日 曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...いずれもかなりな灰色の昔にまでその発達の径路をさかのぼる事ができるであろう...
寺田寅彦 「映画芸術」
...十六世紀まで家系をさかのぼることができた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自然が引きだされた源たるロゴスにさかのぼるのである...
中井正一 「美学入門」
...明治三十七年の早春にさかのぼる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ずっとさかのぼるが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ずっとさかのぼるが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その流れは市之瀬橋で急角度に北転してさかのぼること二〇キロ余り...
細井吉造 「二つの松川」
...つまり何か日付をさかのぼる必要があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...舟で淀川をさかのぼるのもいゝかもしれない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...結果から現象的にさかのぼる方法...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...話は四十年の昔にさかのぼる...
武者金吉 「地震なまず」
...どんなに古い伝説でもその人にさかのぼる前でゆきどまりになつていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...時はすこしさかのぼるが――成都にある玄徳は...
吉川英治 「三国志」
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