...殆(ほとんど)息もつけない程咳(せ)きこまなければならなかつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...暫くしてかすかな産声(うぶごえ)が気息もつけない緊張の沈黙を破って細く響いた...
有島武郎 「小さき者へ」
...私は急に息もつけないやうなあなたの力の圧迫を感じました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...兵たいは息もつけないで...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...「息もつけないおもしろさ」というのは...
寺田寅彦 「科学と文学」
...クリストフは感動のあまり息もつけないほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息もつけないほどのよい香りが...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...殆んど息もつけないで...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...彼は顔の色を変え息もつけないほどにいらだつのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど息もつけないで黒ラシャの一片を見つめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...息もつけないんですもの」「で?」娘はおど/\し乍らも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そしてもうそれだけで息もつけないほど疲れ果ててしまうだらう...
橋本多佳子 「麦刈」
...息もつけないほど...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...息もつけない程憤慨していた...
牧逸馬 「夜汽車」
...雪之丞は、からだ中に、沸かし立てた、汚物をでも、べとべととなすりつけられるような、いいがたい悪寒(おかん)に、息もつけない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...息もつけないほどひき入れられているかれらを眺めるたびに...
山本周五郎 「さぶ」
...そして息もつけないほどの煙だった...
山本周五郎 「風流太平記」
...息もつけない、手も足も出せない...
吉川英治 「新書太閤記」
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