...息もつかせずあとからあとからと山すそに襲いかかって行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...息もつかせずうわあッと攻(せ)めこみました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...しかるに田舎では雇人は朝から晩まで息もつかせずに働かしむる習慣があるから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...息もつかせずにこの梁上床下の天才を襲いかけた不敵者がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」「嘘つき! 堕落書生……あゝ、妾はお前に今日といふ今日まで※されてゐたのかと思ふと、口惜しい/\!」彼女は、そんなに叫びながら、恰も冷酷な情夫を罵しるかのやうに激しく、彼に飛びかゝつて、息もつかせず、二つの拳で力一杯男の胸板を大鼓のやうに叩いた...
牧野信一 「小川の流れ」
...帝国主義日本の勤労大衆を反動文化で息もつかせず押し包んでおいて世界戦争を始めようと...
宮本百合子 「逆襲をもって私は戦います」
...――」と息もつかせずあびせかけた...
山本周五郎 「風流太平記」
...息もつかせず捲くし立ってくる太刀風をどうしようもなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...えやッ」息もつかせず大円房を追いつめた...
吉川英治 「剣難女難」
...抜けたところへ息もつかせず御方の二の太刀がさっと閃めいた...
吉川英治 「剣難女難」
...「左風剣!」「えいッ」「右風剣!」息もつかせず一刀ごとに追い詰めて...
吉川英治 「剣難女難」
...息もつかせず、呉城へ迫った孫策は、濠ばたに馬を立てて、攻め競う味方を指揮していた...
吉川英治 「三国志」
...夜襲と城兵の息もつかせず攻めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...無論、八弥も側面から力をあわせて、息もつかせずに、挑みかかったが、男は容易に屈伏しない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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