...一秒……二秒……三秒……息づまるような時間がすぎたと思うと...
海野十三 「超人間X号」
...さすがに息づまるような緊張を感じないではいられなかった...
海野十三 「蠅男」
...息づまる様な数分間でした...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...狭い茶室はこの沈黙に息づまるやうに感ぜられました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...私は港の息づまるような澱(よど)んだ空気に堪え切れなくて...
太宰治 「斜陽」
...へんに息づまるやうな気持がする...
太宰治 「津軽」
...息づまるような密閉した室の熱さ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...熱気のつたわる床(ゆか)から息づまる壁から...
峠三吉 「原爆詩集」
...こんな息づまるような囲いに閉じこめられて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...空気は堪えがたいほど息づまるようであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...息苦しい! 息づまる!」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...息づまるやうな緊張の十数秒だ!「三千メートル!」彼の耳に誰(だれ)やらがさう叫んだやうだつた...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...息づまる様に黄暗い電気の下で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...息づまるような佗(わび)しさにさせまいとする...
吉川英治 「新書太閤記」
...息づまるような乳色の気流がムクムクとゆるい運動を描いてゆく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...息づまるような眼をみはって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...インドの画には息づまるような病的な興奮が感ぜられる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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