...私の胸は何にか息づまるようなもので満たされていたのである...
上田広 「指導物語」
...息づまるような対面だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...その戦争勃発(ぼっぱつ)一歩前の息づまるような恐怖(きょうふ)を...
海野十三 「三十年後の東京」
...一秒……二秒……三秒……息づまるような時間がすぎたと思うと...
海野十三 「超人間X号」
...奇抜なところをどうぞ――」「息づまるようなお話がうかがいたいのよ」「偽りのない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...息づまるほど悲しい夢だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...その息づまるやうな情景が頭に閃(ひらめ)いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...熱気のつたわる床(ゆか)から息づまる壁から...
峠三吉 「原爆詩集」
...わたくしはほんとに息づまるような気が致しました...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...その息づまるばかりの天井の下に痙攣(けいれん)する暗黒の指は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし終戦後のどこか息づまるような日本の雰囲気は...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...自分の息づまる心持を紛(まぎ)らすだけのことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は斯う息づまるやうな氣がするよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...開演中の息づまるやうな空気! とても不愉快だ...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...と言ふのは氏のことを書かうとするとなんとなく私自身息づまるやうな気がして来るのである...
北條民雄 「続癩院記録」
...みんな息づまるやうに感じました...
槇本楠郎 「プールと犬」
...彼は息づまるほどに胸の動悸を感じながら...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そのほか息づまるまで...
吉川英治 「新書太閤記」
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