...息づかいが胸に動いて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...息づかいもあらくなってまいりました...
海野十三 「怪塔王」
...聞えるのは博士の息づかいと...
海野十三 「火星兵団」
...あいつの息づかいが聞こえるような気がします...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...ハッハッという息づかい...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...人がいれば、たとえ寝ていても、息づかいの音が、するはずですが、それも聞こえないところをみますと、ここはだれもいないのかもしれません...
江戸川乱歩 「大金塊」
...次第に死の迫って来る事を知らせる息づかいは人間の場合に非常によく似ていた...
寺田寅彦 「備忘録」
...勢い込む八五郎の息づかいだけが異常に荒々しく聴えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫉妬がましい息づかいで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...音もなく戸が開いて二人の男の息づかいがまた聞こえた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...暗闇の静かな息づかいが庭の物の香を僕の額(ひたい)に吹き寄せ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...私はその息づかいが感ぜられるほど彼女を近ぢかと感じていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...追われる者の息づかいのような...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...したわしくせつない息づかいで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...早足でせわしく息づかいながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...何という匂い深く謹んだ花のような息づかいであったろう――眠元朗は掌につたわる息づかいを一弁ずつほぐれる花にも増して...
室生犀星 「みずうみ」
...水藻の花の息づかいが...
吉川英治 「剣難女難」
...息づかいだけが数えられる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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