...恭謙な態度で挨拶する...
...恭謙な態度を崩さずに退室する...
...恭謙の意を表して、手紙の冒頭に「拝啓」と書く...
...恭謙の気持ちを込めて、上司に謝罪の手紙を書く...
...恭謙の態度を重んじる、あるいは求める文化がある国もある...
...日頃から恭謙の名を得てゐた彼は...
芥川龍之介 「枯野抄」
...其児(そのこ)に教ふるに愛を以てせずして漫(みだり)に恭謙...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...誰から教へられるともなく謂はば自然の御本能に依り恭謙の赤心をお持ちになつて居られましたお方で...
太宰治 「右大臣実朝」
...わしは出所して始めての暖かく恭謙(きょうけん)な挨拶を受けたが...
富田常雄 「面」
...いよいよ恭謙であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...Sさんは急に恭謙な学生になって...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...つねにああ云う恭謙(きょうけん)な態度を持ってるといい男だが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ところを生れ得て恭謙(きょうけん)の君子...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なお恭謙譲の三者をもって最高の徳として考えている...
新渡戸稲造 「自警録」
...室生君と芥川君との友情は、實に孔子の所謂「君子の交り」に類するもので、互に對手の人格を崇敬し、恭謙と儀禮と、徳の賞讚とを以て結びついてた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...之を温良恭謙に導くの意味ならん...
福沢諭吉 「女大学評論」
...温良恭謙、固(もと)より人間の美徳なれども、女子に限りて其教訓を忽にせずと言えば、女子に限りて其趣意を厚く教うるの意味ならん...
福沢諭吉 「女大学評論」
...既に温良恭謙柔和忍辱(にんにく)の教に瞑眩すれば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...その性質は極めて貞淑恭謙で...
穂積陳重 「法窓夜話」
...恭謙にして抑損し...
森鴎外 「渋江抽斎」
...恭謙な禿頭(はげあたま)を近寄せて呟(つぶや)いた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...篤厚(とっこう)にして恭謙...
吉川英治 「三国志」
...しかし老母の恭謙(きょうけん)な礼儀はそれをそっと拒むかのようにして...
吉川英治 「新書太閤記」
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