...恭しく御前へ平伏致しましたが...
芥川龍之介 「地獄変」
...その代りに自分の懐ろから制帽を取りだして恭(うやうや)しく飾りながら...
有島武郎 「星座」
...極めて恭しからず押附(おッつけ)ものに粗雑(ぞんざい)に持って...
泉鏡花 「婦系図」
...恭(うやうや)しく臣礼を取っているにすぎぬ...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...恭々しく礼をいって...
海野十三 「軍用鼠」
...直立したまゝ両手を膝の上に垂れて恭しくお辞儀をした...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...お宮の前へ出て恭(うやうや)しく拝礼しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...恭(うやうや)しく礼を正して和尚に尋ねた...
中里介山 「大菩薩峠」
...恭(うやうや)しく伊太夫の枕許へ持って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪江さんが一碗の茶を恭(うやうや)しく坊主に供した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「恭一はな...
新美南吉 「かぶと虫」
...ご本家さまに恭順し...
久生十蘭 「金狼」
...大勢の給仕が恭(うやうや)しく世話を焼いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...」侍臣はかう奉答して恭しく一揖した...
牧野信一 「悲しき項羽」
...魯の恭公後(おく)れ至り進上した酒が薄かったから宣王怒った...
南方熊楠 「十二支考」
...恭庭は同僚を寿せむがために蘭軒の作を索(もと)めたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ひたすら恭順の意を表しているとあるが」「それよ...
吉川英治 「私本太平記」
...君います時には恭敬にして安舒(あんじょ)たる態度であったというごとき...
和辻哲郎 「孔子」
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