...恭々しく申しますと...
芥川龍之介 「地獄変」
...その恭(うやうや)しげな容子(ようす)はどうぢや...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...誰方から?』其時小使が駄菓子の袋を恭しく持つて入つて來た...
石川啄木 「鳥影」
...金ぴか革(がは)1・11(夕)実業家馬越(まごし)恭平氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...きわめて恭順なるアルティストに...
辰野隆 「芸術統制是非」
...三人は恭しく關内に敬礼してから...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...恭(うや/\)しく女達の前へいつた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...バスクはもとよりきわめて恭(うやうや)しい態度で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この土州軍に向って恭順を表するということになった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...お盆の上へ蕎麦(そば)を一杯恭(うやうや)しく盛り上げ...
中里介山 「大菩薩峠」
...根津(ねづ)へ戻って恭次郎さんの家へ行ってみようかとも思うけれど...
林芙美子 「新版 放浪記」
...蜂(はち)みたいなだんだらジャケツを着た萩原恭次郎はフランス風の情熱の詩人...
林芙美子 「新版 放浪記」
...井戸端に居た恭吉は...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...お関は如何うして好い者か恭に就いてはほとほと困って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...陶後は安永七年八月十三日に阿部伊勢守正倫(まさとも)の家臣竹亭頼恭(ちくていよりゆき)の嫡男として生れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...)(恭しく帖を閉ぢて退場...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...吾助はかの証拠品を恭(うやうや)しく包み直し...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...郷党の人々とつきあう時には恭順朴訥(きょうじゅんぼくとつ)であった...
和辻哲郎 「孔子」
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