...『ホトトギス』は漸次御発展の由これまた恭賀...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...それを恭(うや/\)しく夫人の前に捧げた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...音楽に堪能な令息恭雄(やすお)氏の話によると相当な批判力をもっていたそうである...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...爲二之恭敬一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...恭順するか防戦するかその決答を聞きたいという公文を送り越した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...逸見利恭は鉄扇を砕くるばかりに握って...
中里介山 「大菩薩峠」
...恭(うやうや)しく伊太夫の枕許へ持って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...念の入ったのは差し出した辞令を受け取って一応拝見をしてそれを恭(うやうや)しく返却(へんきゃく)した...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...そして恩地氏からの手紙では「いよいよ恭吉の最後も近づいた」といふことであつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...恭順謹慎の態を示して...
平出修 「逆徒」
...ジェナか」ジェナがいつものように恭しく立っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...友田恭平方と書き入れてあるまゝを私は手帳に誌して...
牧野信一 「奇友往来」
...恭々しいうちにも賑やかでうちとけた供まわりを随(したが)えて...
宮本百合子 「あられ笹」
...せっせと飯を掻込(かっこ)んで居る恭二のピクピクする「こめかみ」や条をつけた様な頸足しを見て居るうちに...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お恭ちゃんはきょう上野の博物館見物です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家で寿江子と三人で夕飯をたべそれから壺井さんのところへお恭ちゃんもつれて出かけました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...特に主君の欠点をよく知っていながらこれに恭(うやうや)しく忠実に仕えた忠臣の光栄を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吾助は恭敬の身ぶりで押頂いたのち...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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