...素戔嗚は恭(うやうや)しい若者の会釈(ゑしやく)を受けながら...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...その和郎(わろう)も恭しく祈祷した」ので...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
......
泉鏡花 「遺稿」
...恒藤恭がよく注意してくれたと谷口に禮を言つてはゐたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...我らに恭順の者ならば...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そこに恭(うや/\)しく臥(ね)かしてある死体の...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...直立したまゝ両手を膝の上に垂れて恭しくお辞儀をした...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...まずあの細君を恭(うやうや)しくおっ立てて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...恭一君の家は小さい百姓家でしたが...
新美南吉 「かぶと虫」
...天井を睨んでいた恭ちゃんが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...相互いに親愛恭敬して至情を尽し...
福沢諭吉 「日本男子論」
...恭仁京(くにのみや)の址(あと)をたずねて...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...皆をなだめる筈の恭吉は真先に姿をかくして仕舞って居たし...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...私は、恭々しく謹んで、微弱な、唯一の燈火を持運びます...
宮本百合子 「偶感一語」
...お久さんだのお恭ちゃんだので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...轟氏の魂が出て行ったアトを見送るように恭(うやうや)しく肩をすぼめて...
夢野久作 「二重心臓」
...恭、礼に近きときは、恥辱に遠ざかる...
和辻哲郎 「孔子」
...特にその美醜のゆえに恭敬の念を二三にしてはならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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