...彼女の表情はいつも恬然としている...
...穏やかな気持ちになりたいときは、恬然とした場所に行くのが良い...
...彼女は試験前にもかかわらず、恬然としている...
...雪山の水は恬然として透明で美味しい...
...彼女は恬然とした態度で、周りの人たちから尊敬されている...
...僕の恬然(てんぜん)と本名を署して文章を公(おほやけ)にせる最初なり...
芥川龍之介 「学校友だち」
...恬然(てんぜん)と僕にかう言ひました...
芥川龍之介 「河童」
...恬然(てんぜん)と未完成の作品ばかり発表する気にはなれぬ訳である...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏」
...ではいづれに従はうとするのか?わたしは恬然と答へたい...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...恬然(てんぜん)とその説を信じている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...あのやうに恬然(てんぜん)と保食(うけもち)の神を斬り殺す勇気はなかつたであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...或時英文を作つて見せると――子規はどうしたと思ひますか?恬然(てんぜん)とその上にかう書いたさうです...
芥川龍之介 「正岡子規」
...恬然(てんぜん)として愧(は)ずることなし...
田口卯吉 「将来の日本」
...「イデオロギーで困るね」と云った調子で恬然としているのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...いかに恬然(てんぜん)として天職の名を容易に僣することであるか!ビヤンヴニュ閣下は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...旧のごとくに恬然(てんぜん)として坐っておられるのは...
蜷川新 「天皇」
...数万法(フラン)をなげうって恬然(てんぜん)たるは常住茶飯事(まいどのこと)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...でなくて誰が酔狂にこの寒さに斯んなものを……」と彼は恬然としてうそぶいた...
牧野信一 「スプリングコート」
...妻で」恬然(てんぜん)として仲平は答えた...
森鴎外 「安井夫人」
...恬然(てんぜん)として...
吉川英治 「三国志」
...恬然(てんぜん)として四どめの口上(こうじょう)を反(そ)り身(み)でのべたてた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なお恬然(てんぜん)たる悪行の甘さを夢みるお十夜だが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大火に対してなんの防備もない厖大な都市を恬然(てんぜん)として築造して行くほどの愚は...
和辻哲郎 「地異印象記」
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