...地の恩沢を正しく充分に享受すると言ふことで無くてはならぬ...
石川三四郎 「土民生活」
...やはり右にのべた恩沢(おんたく)はある程度あるらしい...
海野十三 「成層圏飛行と私のメモ」
...決して子が一生涯その恩沢をこうむって安逸に暮らすというごときことはない...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...滔々としてその恩沢に浴する気になるのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...四辺(あたり)に恩沢を施して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その恩沢に浴するの便宜なるを知らざるにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしてわが茅屋のうちに住する人民をしてこの恩沢に浴せしむるは実にわが社会をして生産的の社会たらしめ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それだけ国民精神の恩沢の浸潤は不公平なものと見える...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...モントルイュ・スュール・メール郡の百四十一カ村のうち一つとして彼から何かの恩沢を被らない村はなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...塵も余さずと云つて万有にしみ通る春の恩沢をあらはし...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして文化の恩沢に浴していた...
松濤明 「春の遠山入り」
...久将恩沢流寰宇...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...己はその恩沢を蒙つて生きてゐたのだ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...美しい品々がほとんど凡て他力の恩沢を浴(あ)みていることであります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...是が無用になったのは平和の世の恩沢であろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...仏法が日本国民の生活に及ぼした恩沢が...
柳田国男 「雪国の春」
...王政復古の恩沢を国民に如実に示す方法の一つは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...いささか年来の恩沢にむくゆべく...
吉川英治 「三国志」
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